内容説明
エイミーが語りかける優しい声に耳を澄ます――私のセイフティボックスの中味は、パスポートでも、お財布でも、クレジットカードでもなく、私を取り巻く人間たちのような気がする。そして、その人たちが喋る言葉や、考えたことや、心の動きなどが絡み合って、貴重品を作って行くのだと思う。だから、セイフティボックスの鍵は、失くさないようにしなくっちゃね。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
424
女性とはまっとうなお付き合いもできない、およそファッションセンスのない、退社後に焼き鳥屋でオダをまく、そんな現ポスオジサン(週刊現代もしくは週刊ポストの主たる読者層)の牙城たる週刊現代に連載するなんて、なんとも大胆かつ痛快なことか。さすがはポンちゃん。それにしても、原稿の締切をものともせず、ある時はニューヨークに(しかも、なんとサウスブロンクスだ)、またある時はバリ島に出かける能天気さ。まあ、わざとなのだろうけれど。現ポスオジサンたちの生活の対局にあるかのようなポンちゃんライフ。それでこそ連載の意義が。2019/05/27
James Hayashi
30
88年に書かれたエッセイ。古さを感じさせないのだが、あの時代にこの様な開けっ広げな文章を書けるのは、ごく限られた人であろう。まして若き女性。面白さもある。2019/11/22
ゆい
5
人に勧めたことで読んだことを思い出した。大好きなエッセイ、発刊当時33歳のエイミーですが多分私よりエネルギーがあって若いよ…。到底道徳的とはいえない生活をしているわけなんだけど、なんもいえないかっこよさがある。周りの人と、彼らが発した言葉や振る舞いにより自分のセイフティボックスが作られていくという概念が超超超好きなんです。大切にしたい人たちも、大切にしなくていい人たちもそういう意味では大切だし、好きな人たちに好きという気持ちを伝えるだけの幸せってあると思うんだよ!と演説したい2018/04/05
ゆっこ09
5
なんでこんなにエイミーはかっこいいんだろう。いつも誰かと一緒に行動、人の悪口ぐちぐちいう女達ほっぽって、彼女と友達になりたい。何年も前のエッセイなんだけど、いい恋をしてきたんだなぁという印象。2015/10/12
豆ぽち
5
だらーんとした中にも気骨のある性格が伝わってきて、自分の中に確固たる価値観を築いてるからこそ、琴線に触れる小説を書けるのだなと感じた。25年近く前の若さ溢れるエッセイを読んで、今の山田詠美はどう変ったか最新エッセイも気になる。2012/11/05
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