内容説明
企業と学生の出会いの場面をかたちづくる実践、ルール、規範は、それ自体の歴史をもっている。求人・求職活動とその制約のあり方を、明治期から現代まで定点観測することによって、労働市場の創られ方に迫る。新規大卒労働市場の経済社会学。
目次
はしがき
凡例
序章 大卒労働市場を解読する
1 構築される大卒労働市場
2 本書の位置づけと方法
3 本書の構成
第1章 他者と教育への信頼とそのゆらぎ
1 シグナルとしての紹介と成績
2 成績と紹介の意味変容
3 変化の背景にあったもの
第2章 儀礼としての人物試験
1 見えないものと見えるもの
2 真/偽の物差しの彼岸
3 見えてきた問題
第3章 見えがくれする学歴
1 戦前期の大学・企業間取引と学歴の見え方
2 展開する制度と学歴の見え方─学校推薦/指定校/自由応募
3 見えがくれする学歴の現在
第4章 タイミングを制約する─就職協定の展開
1 六社協定と新卒一括定期採用
2 就職協定とルール違反
3 ルール違反の規制と追認
4 行為と制度の相互規定,政治的埋め込み
第5章 スクリーニングとしての面接試験
1 誌上面接の定点観測
2 行為を制約するロジックの諸相
3 手続きの適正化と決定の正統化
終章 大卒労働市場の創られかた
1 大卒労働市場の社会性と歴史性
2 個人と仕事の出会い方の現在へ
参考文献
あとがき
人名索引・事項索引
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