歴史のなかの大卒労働者市場 - 就職・採用の経済社会学

個数:1
紙書籍版価格
¥4,400
  • 電子書籍

歴史のなかの大卒労働者市場 - 就職・採用の経済社会学

  • 著者名:福井康貴
  • 価格 ¥4,400(本体¥4,000)
  • 勁草書房(2021/01発売)
  • ポイント 40pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326602902

ファイル: /

内容説明

企業と学生の出会いの場面をかたちづくる実践、ルール、規範は、それ自体の歴史をもっている。求人・求職活動とその制約のあり方を、明治期から現代まで定点観測することによって、労働市場の創られ方に迫る。新規大卒労働市場の経済社会学。

目次

はしがき
凡例

序章 大卒労働市場を解読する
 1 構築される大卒労働市場
 2 本書の位置づけと方法
 3 本書の構成

第1章 他者と教育への信頼とそのゆらぎ
 1 シグナルとしての紹介と成績
 2 成績と紹介の意味変容

 3 変化の背景にあったもの

第2章 儀礼としての人物試験
 1 見えないものと見えるもの
 2 真/偽の物差しの彼岸
 3 見えてきた問題

第3章 見えがくれする学歴
 1 戦前期の大学・企業間取引と学歴の見え方
 2 展開する制度と学歴の見え方─学校推薦/指定校/自由応募
 3 見えがくれする学歴の現在

第4章 タイミングを制約する─就職協定の展開
 1 六社協定と新卒一括定期採用
 2 就職協定とルール違反
 3 ルール違反の規制と追認
 4 行為と制度の相互規定,政治的埋め込み

第5章 スクリーニングとしての面接試験
 1 誌上面接の定点観測
 2 行為を制約するロジックの諸相
 3 手続きの適正化と決定の正統化

終章 大卒労働市場の創られかた
 1 大卒労働市場の社会性と歴史性
 2 個人と仕事の出会い方の現在へ

参考文献
あとがき
人名索引・事項索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sk

4
大卒を採用する際、どのようなシグナリングとスクリーニングが行われていたかを歴史的にあとづけている。面白かった。2020/02/08

もじか

0
大卒労働市場の力学を、企業と志望学生の間の情報の非対称性に対する、企業のスクリーニングと学生のシグナリング、それらを制御する社会構造(埋め込み)から検討する理論枠組みが非常に参考になる。2024/11/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10597865
  • ご注意事項

最近チェックした商品