内容説明
2009年に民主党に政権が交代し、2012年に自民党に政権が戻った。この二つの政権交代は政策の内容やその決定過程にどんな影響を及ぼしたのか? 農業、電力・エネルギー、コーポレート・ガバナンス、社会福祉、税制、外交、防衛、法制執務の8つの政策を精査すると、安倍政権と民主党政権の知られざる継続性が浮かび上がる。
目次
序章 政権交代は何を変えたのか[竹中治堅]
1 はじめに──本書の目的
2 どのように時期を区分するか
3 政策形成過程で注目する点
4 八事例を選択した理由
5 おわりに──各章への導入として
第1章 農業政策──政権交代がもたらす非連続的な米政策[濱本真輔]
1 はじめに
2 米政策の政策手段
3 政権交代の可能性に揺れた米政策
4 民主党政権下の非連続的な過程と政策
5 決定過程の集権化と構造政策の加速
6 おわりに
第2章 電力システム改革──電力自由化をめぐる政治過程[上川龍之進]
1 はじめに
2 自民党・公明党政権下での電力自由化の停滞
3 民主党政権下での電力システム改革論議の進展
4 第二次・第三次安倍内閣での電力システム改革の進展
5 おわりに
第3章 コーポレート・ガバナンス改革──会社法改正とコーポレート・ガバナンス・コードの導入[竹中治堅]
1 はじめに
2 コーポレート・ガバナンスの定義と注目を集めるようになった経緯
3 一九九〇年代から第一次自民党・公明党政権まで
4 民主党政権
5 第二次自民党・公明党政権
6 おわりに
第4章 子育て支援政策[砂原庸介]
1 はじめに
2 第一次自公政権期における子育て支援の位置づけ
3 民主党政権による改革
4 第二次・第三次安倍政権
5 おわりに
第5章 消費税増税──社会保障との一体改革[木寺元]
1 はじめに
2 租税政策のアリーナ
3 第一次自公政権
4 民主党政権
5 第二次自公政権
6 おわりに──継続と変容
第6章 対外政策──安全保障重視のアジア外交へ[佐橋亮]
1 はじめに
2 地域環境の悪化
3 第一次自公政権末期──アジア外交の強化
4 民主党政権における対外政策──「同盟の論理」の再浸透
5 第二次・第三次安倍政権──日米同盟とアジア外交の融解
6 おわりに
第7章 防衛大綱改定[細谷雄一]
1 はじめに
2 防衛大綱とは何か
3 民主党政権下の防衛大綱策定
4 安倍政権下の防衛大綱策定
5 おわりに
第8章 憲法解釈の変更──法制執務の転換[牧原出]
1 はじめに
2 法制執務の守備範囲
3 一九五五年体制下の法制執務と湾岸戦争
4 民主党政権と法制執務
5 第二次安倍晋三政権と安保法制
6 おわりに
結章 安倍政権と民主党政権の継続性[竹中治堅]
1 はじめに
2 政権交代が政策に及ぼした影響
3 政策決定過程の「集権化」
4 二〇〇九年の政権交代の意義
5 結論
あとがき
執筆者紹介
感想・レビュー
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きいち
wuhujiang
バルジ
小形克宏
Kenji Suzuya
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