表現の自由とアーキテクチャ - 情報社会における自由と規制の再構成

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表現の自由とアーキテクチャ - 情報社会における自由と規制の再構成

  • 著者名:成原慧
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  • 勁草書房(2021/01発売)
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  • ISBN:9784326403202

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内容説明

社会の情報化に伴い、多元化・重層化する規制。その鍵となるのが、フィルタリング、暗号、検索アルゴリズムなどの物理的・技術的構造「アーキテクチャ」だ。アーキテクチャが表現の自由に突きつける問題に対峙して、表現の自由の意味と価値を問い直し、伝統的な表現の自由論を情報社会の自由論へと翻訳する。

目次

はしがき

序章 なぜ表現の自由とアーキテクチャの関係を問うのか

第I部 情報社会における法とアーキテクチャ──規制の多元化・重層化と法理論の再構成

第1章 初期ローレンス・レッシグの憲法理論──多元的・重層的コンテクストの探究と「アーキテクチャ」概念の構成
 1.1 はじめに
 1.2 レッシグの脱神話化から理論の起源へ
 1.3 可塑性と変革
 1.4 憲法の原意と翻訳
 1.5 多元的・重層的コンテクストの探究と規制概念の再構成
 1.6 立憲主義と民主主義の連関
 1.7 小結

第2章 情報社会における法とアーキテクチャの再定位──概念・性質・関係・統制手法の分析
 2.1 はじめに
 2.2 法とアーキテクチャの概念
 2.3 法とアーキテクチャの性質
 2.4 法とアーキテクチャの関係
 2.5 アーキテクチャの法的統制
 2.6 小結

第II部 表現の自由の価値原理・法理とアーキテクチャ──表現規制の変容に即した表現の自由論の再構成

第3章 表現の自由の価値原理とアーキテクチャ──表現の自由のためのアーキテクチャの設計指針の探求
 3.1 はじめに
 3.2 表現の自由の価値原理とコンテクスト
 3.3 思想の自由市場とアーキテクチャ
 3.4 民主主義・自己統治とアーキテクチャ
 3.5 個人の自律・自己実現とアーキテクチャ
 3.6 小結

第4章 表現の自由の法理とアーキテクチャ──表現規制の変容と法理の再構成
 4.1 はじめに
 4.2 米国における表現の自由論の原型
 4.3 表現の自由の法理の形成と展開
 4.4 代理人による表現規制とその変容
 4.5 アーキテクチャの設計・管理者を通じた表現規制と法理の再構成
 4.6 小結

第III部 表現の自由とアーキテクチャの関係の諸相──インターネット上の表現規制の多元化・重層化と表現の自由論の再構成

第5章 性表現規制とアーキテクチャ──インターネット上の表現規制のプロトタイプ
 5.1 はじめに
 5.2 米国における性表現規制の展開
 5.3 通信品位法
 5.4 子どもオンライン保護法
 5.5 子どもインターネット保護法
 5.6 インターネット上の児童ポルノ規制
 5.7 小結

第6章 アーキテクチャによる著作権保護と表現の自由──アーキテクチャの設計・管理者および利用者の自由の重層的規制
 6.1 はじめに
 6.2 米国における著作権の保護と表現の自由
 6.3 情報社会の著作権保護における直接規制の限界と間接規制の模索
 6.4 著作権・媒介者・表現の自由
 6.5 著作物の技術的保護手段回避規制
 6.6 SOPA法案と表現の自由をめぐる論争
 6.7 小結

第7章 安全保障・表現の自由・アーキテクチャ──情報空間のグローバル化に伴う表現の自由論の再構成とその課題
 7.1 はじめに
 7.2 米国史における安全保障と表現の自由の緊張関係
 7.3 対テロ戦争・愛国者法・憲法
 7.4 NYタイムズ・ウィキリークス・スノーデン
 7.5 対テロ戦争と市民的自由
 7.6 国家機密に関する規制の変容と法理の再構成
 7.7 思想の自由市場とプレスの自由の再構成
 7.8 小結

第8章 [補章]忘れられる権利・表現の自由・アーキテクチャ──媒介者の自由と責任に関する日米欧の規範形成
 8.1 はじめに
 8.2 欧州の動向──情報社会におけるプライバシーと個人データ保護
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shukie331

1
ローレンス・レッシグに関する研究部分がとても丁寧でわかり易かった。アメリカにおける表現の自由に関する判例・学説の検討が豊富。2019/05/11

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