日本金融の誤解と誤算 - 通説を疑い検証する

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日本金融の誤解と誤算 - 通説を疑い検証する

  • ISBN:9784326504725

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内容説明

非伝統的金融政策のイノベーション、財政支出拡大は日本経済の停滞を防いだのか、プルーデンス政策、銀行の自己資本比率選択、銀行の店舗数と競争力、金融システムは資本主義中心・銀行中心か、富裕層の資産は不動産かリスク性金融資産か、上場投資信託と出口戦略、終戦前後に市場の断絶はあったのか。金融の通説に挑む画期的試み。

目次

はじめに

第1章 非伝統的金融政策のイノベーションと誤算──将来の見直しへの布石となるか[鵜飼博史]
 はじめに
 1.量的・質的金融緩和の導入
 2.マイナス金利政策,イールドカーブ・コントロール,フォワードガイダンスへの移行
 3.低インフレの埋め合わせ戦略:オーバーシュート型コミットメント
 4.出口で顕在化するコスト
 5.非伝統的金融政策のどこに誤算があったのか
 おわりにかえて:ポスト・インフレ目標政策

第2章 財政赤字の拡大と金融緩和は日本経済の停滞感を払拭できたか[神津多可思]
 はじめに
 1.生産性の停滞
 2.長期停滞への対応
 3.2020年代の日本の展望
 4.どう対応すべきか
 おわりに

第3章 バブルと金融危機の防止に必要なことは何か──日本の経験から[伊藤 修]
 はじめに
 1.正常性バイアスとコンティンジェンシープラン
 2.「ハードランディング革命」
 3.金融行政改革
 おわりに

第4章 銀行の自己資本比率は規制によって決まるのか──邦銀の財務データに基づく検証[長田 健・木内 卓]
 はじめに
 1.銀行の自己資本比率の決定要因:2つのアプローチ
 2.推定式とデータ
 3.推定結果と分析
 4.おわりに

第5章 店舗数の減少により銀行業の競争度は低下したのか[植林 茂・杉山敏啓]
 はじめに:銀行店舗が負のレガシーとなった背景
 1.金融機関数と店舗数の推移
 2.銀行店舗規制と出店行動
 3.金融機関店舗をめぐる競争度の変化
 4.店舗数の変化と影響
 おわりに

第6章 経済発展を支えたのは資本市場か銀行か──東アジアの経験から[黄 月華]
 はじめに
 1.産業開発と主要企業セクター
 2.主要産業・企業セクターと金融
 3.各国の金融制度
 おわりに

第7章 富裕層の資産は不動産かリスク性金融資産か[宮本弘之]
 はじめに
 1.富裕層の定義と概観
 2.富裕層の資産ポートフォリオの特徴と推移
 3.海外の富裕層の資産ポートフォリオとの比較
 4.企業家の富裕層の資産選択行動
 おわりに

第8章 日本銀行によるETF購入政策は成功したと言えるのか──出口戦略への道筋から考える[佐藤賀一]
 はじめに
 1.日銀のETF購入と共同証券の株式購入
 2.日銀によるETF購入の株式市場に対する影響の分析
 3.共同証券による保有株の売却の株式市場に対する影響の分析
 4.考察
 5.日銀ETF売却における出口戦略の検証
 おわりに

第9章 終戦前後に市場の断絶はあったのか──戦後の市場構造転換と投資成果[平山賢一]
 はじめに
 1.戦時期の株式市場
 2.戦後の株式市場
 3.終戦期の株式投資成果
 おわりに

索  引

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