ダメな統計学 - 悲惨なほど完全なる手引書

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ダメな統計学 - 悲惨なほど完全なる手引書

  • ISBN:9784326504336

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内容説明

科学の世界では統計が非常に重要である一方、当の科学者は統計についてよく分かっておらず、しばしば統計を誤用する。本書は科学の世界にはびこる「ダメな統計学」について、現実に起きた事例を豊富に紹介しつつ、コンパクトに解説を行う。実際に統計を使う科学者、科学者を目指す学生、そして仕事で統計を扱う人に向けた必読書。

目次

序言
謝辞
はじめに

第1章 統計的有意性入門
 1.1 p値の力
 1.2 信頼を区間に対していだけ

第2章 検定力と検定力の足りない統計
 2.1 検定力曲線
 2.2 検定力が足りない危険性
 2.3 信頼区間と権限強化
 2.4 事実の誇張

第3章 擬似反復:データを賢く選べ
 3.1 実際に行われている擬似反復
 3.2 擬似反復への申し開き
 3.3 バッチ生物学
 3.4 同期する擬似反復

第4章 p値と基準率の誤り
 4.1 基準率の誤り
 4.2 最初に成功しなかったら,もう一度,もう一度
 4.3 脳イメージングでの燻製ニシン
 4.4 偽発見率の統制

第5章 有意性に関する間違った判断
 5.1 有意性の有意でない違い
 5.2 有意性のためのいやらしい目つき

第6章 データの二度づけ
 6.1 循環分析
 6.2 平均への回帰
 6.3 停止規則

第7章 連続性の誤り
 7.1 不必要な二分法
 7.2 統計上の灯火管制
 7.3 交絡した交絡

第8章 モデルの乱用
 8.1 データをスイカに当てはめる
 8.2 相関と因果
 8.3 シンプソンのパラドックス

第9章 研究者の自由:好ましい雰囲気?
 9.1 わずかな自由は大けがのもと
 9.2 偏りを避ける

第10章 誰もが間違える
 10.1 再現不可能な遺伝学
 10.2 再現可能性を簡単に
 10.3 実験して,すすいで,繰り返す

第11章 データを隠すこと
 11.1 監禁されたデータ
 11.2 詳細は省略しておけ
 11.3 書類棚の中の科学

第12章 何ができるだろうか
 12.1 統計教育
 12.2 学術出版
 12.3 あなたがすべきこと

参考文献
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

農明(ノウミョウ)

3
検定等の統計学の使い方を説明しています。データから優位性を導くときに謝りやすいことを指摘してくれています。統計学の教科書の後半部分に記載してある内容を一通り読んでから本書を読むと、統計学の理解が深まるように感じます。2019/09/01

ほにょこ

3
★★★☆☆ 訳注が多くて、そんなに書きたいなら翻訳ではなく自分で書けばいいのにと思うところもありました。 一般人はともかく研究者等は正しい統計的手法を身につけてほしいですね。 2017/06/19

aun

2
最初に書きますが訳がかなりひどいです。しかしながら、内容は極めて有用でありがちな統計学の誤用が実例とともに紹介されています。数式はほとんど出てきませんが、内容はかなり難解なので統計学についてのある程度の知識が必要な気がします。2019/08/15

深沢ルミ

2
読みにくいかな。訳の問題な気がする。2017/12/04

Kazuyuki Koishikawa

1
検定力とか知らんかった。ぜんぜん知識ないな。2017/05/14

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