内容説明
広大な心理学の全分野に目配りした入門テキストとして、わかりやすく、バランスよく、ポイントをしぼって書かれた一冊。それぞれの分野を代表する執筆陣による充実した内容で、初学者向けのテキストとして最適な内容となっている。また、「心理学検定」の対策としても使いやすいように、試験科目に対応した10の領域から構成されている。
目次
第1章 原理・研究法・歴史[サトウタツヤ]
1.心理学史(歴史)を学ぶ意味
2.心理学史の前史
3.近代心理学の成立と展開:1879年以降の心理学
4.第二次世界大戦後の心理学
5.日本における近代心理学の成立と展開
第2章 学習・認知・知覚[太田信夫・生駒忍]
1.学習
2.認知
3.知覚
第3章 発達・教育[子安増生]
1.発達・教育研究の歴史と課題
2.20世紀の新たな課題
3.発達心理学の基礎
4.教育心理学の基礎
5.発達・教育の研究法
6.むすび 21世紀の課題:生涯発達と生涯学習
第4章 社会・感情・性格[池上知子]
1.パーソナリティ
2.感情
3.社会
第5章 臨床・障害[杉浦義典]
1.臨床心理学を俯瞰する図式
2.精神病理学
3.アセスメント論
4.心理療法論
5.臨床心理学の広がり
6.臨床心理学の研究
第6章 神経・生理[佐藤徳]
1.脳の構造と機能
2.脳における情報伝達
3.神経活動の測定法とその応用
4.遺伝
第7章 統計・測定・評価[繁桝算男]
1.測定
2.統計
3.テスト理論
第8章 産業・組織[小野公一・杉本徹雄]
1.産業・組織心理学の成立と初期の展開
2.人事
3.組織行動
4.作業
5.消費者行動
第9章 健康・福祉[山田冨美雄・秋葉理乃]
1.健康と福祉のための心理学専門領域
2.国民の健康と福祉の問題
3.予防心理学
4.危機状況での健康心理学的支援
第10章 犯罪・非行[齊藤文夫]
1.古典学派と実証学派
2.犯罪生物学の展開
3.逸脱行動論の系譜
4.心理学的な犯罪理解:力動論と学習論
5.非行少年の実像,少年鑑別と矯正処遇
6.精神鑑定,犯罪捜査と防犯,被害者支援など
7.犯罪・非行領域の心理実務者たち
8.むすび
引用文献
事項索引
人名索引
コラム
1.記憶力に心配は無用
2.映画に描かれた障害者たち
3.小説と映画から学ぶ偏見と差別の心理
4.レジリエンスとポジティブ臨床心理学
5.臨床心理学の対象となる社会問題
6.認知行動療法が奏功するメカニズムの理解の変遷
7.ミラーニューロンとエピジェネティクス
8.ブレイン・マシン・インタフェースと脳神経倫理学
9.検定に代わる仮説評価
10.若者の離職率と育成
11.3つのバウム