イギリスとアメリカ - 世界秩序を築いた四百年

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イギリスとアメリカ - 世界秩序を築いた四百年

  • 著者名:君塚直隆/細谷雄一/永野隆行
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 勁草書房(2021/01発売)
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  • ISBN:9784326351688

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内容説明

21世紀をかたちづくったとも言われる、イギリスとアメリカの「特別な関係」。かつての植民地とその宗主国は、なぜかくも世界に影響を与える「名コンビ」になったのか? かつての大英帝国は、なぜリーダーの地位をおとなしくアメリカにゆずったのか? 一筋縄ではいかない「特別な関係」の四百年を、世界秩序とのかかわりを念頭に描き出す。

目次

序章 英米関係の歴史を概観する

第1章 忠実なる臣民から手ごわい競争者へ──イギリスから見た英米関係の三〇〇年
 1 入植と拡張の時代――一六〇七~一七六三年
 2 敵対の時代――一七六三~一八一四年
 3 緊張と協調の時代――一八一五~一八七二年
 4 「英語諸国民」と帝国の時代――一八七二~一九一四年

第2章 イギリス帝国の植民地から西半球の覇権国へ──アメリカから見た米英関係の三〇〇年
 1 植民地から建国へ――一六〇七~一七八九年
 2 アメリカ・ナショナリズムの高揚――一七八九~一八四二年
 3 明白な天命とその後――一八四二~一八七一年
 4 「偉大なる和解」へ――一八七一~一九一四年

第3章 冷たい提携の時代──第一次世界大戦から戦間期へ
 1 第一次世界大戦の衝撃
 2 復興と安定を目指して
 3 しのび寄る戦争の影

第4章 「特別な関係」の誕生──第二次世界大戦期
 1 第二次世界大戦の勃発
 2 チャーチルとローズヴェルト
 3 「特別な関係」の萌芽

第5章 戦後世界秩序の共同構築とその限界──一九四七~五六年
 1 ヨーロッパ秩序の共同構築
 2 北東アジアへの冷戦の波及
 3 西側同盟体制の完成
 4 「きわめて困難な四年間」――東南アジアと中東をめぐる対立

第6章 「特別な関係」の危機と再構築──一九五六~六三年
 1 スエズ危機後の「特別な関係」の再構築
 2 経済的要因
 3 スカイボルト危機後の「特別な関係」の再構築

第7章 力の凋落と変容する国際秩序への対応──一九六三~七五年
 1 変容する戦後秩序とイギリスの力の凋落
 2 超大国デタントと英米関係
 3 修復される英米関係

第8章 新自由主義時代の協調と緊張──一九七五~九〇年
 1 新自由主義の時代へ
 2 紛争をめぐる協調と軋轢
 3 核をめぐる「特別な関係」
 4 ドイツ統一とサッチャーの「敗北」

第9章 武力による国際秩序の強制的再編とその限界──一九九〇~二〇一五年
 1 ボスニア紛争と「スエズ戦争以来最悪」の英米関係
 2 コソヴォ紛争と英米関係の表層的修復
 3 「対テロ戦争」と国際秩序の強制的再編
 4 武力行使による国際秩序再編の限界

第10章 英米「特別な経済関係」──世界経済秩序の展開からみる
 1 ブレトンウッズ体制への道のり――戦間期・第二次世界大戦
 2 ブレトンウッズ体制と英米関係――一九四五~七三年
 3 新自由主義・グローバリゼーションと英米経済関係――一九七三年~現在

あとがき
参考文献
人名索引
事項索引
著者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アーク

2
イギリスとアメリカはかつて支配国と属国という立場に有りながら、歴史は元より国民性とかスタンスとか、あらゆる意味で違う道を歩んできたのが分かる一冊。時にはいがみ合い、時には協力し合い、よきライバル同士になっているな。特にカナダには残っているけれど、アメリカには少なくなったヨーロッパの影響がかつてはアメリカの半分を占めていたというのが興味深いね。僕が愛するニューオーリンズは特にその影響が強いので、エキゾチックな雰囲気が満点なんだな。2016/09/17

陽香

1
201607202017/07/13

Fumi Kawahara

0
「アメリカのポチ」たる日本国民として。「アメリカのプードル」たる英国さんが、気になるっちゃぁ、気になるw私ら対の狛犬かwってゆー。ここんとこ400年の英米お付き合いの概要。一応、英文学科でしたので、イギリスの歴史はざっくりやるものの、アメリカと連動してどうのこうのという視点では読んだことなかったし、そもそも、授業ではもっと古い時代しかやらなかったので、ちょっと新鮮。しかし・・・「光栄なる孤立」が、「英語諸国民の時代」とか「英米特別な関係」とかゆうフレーズに変わっていくとこに、英国さんの負け惜しみを感じる。2017/01/11

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