内容説明
出版社に勤める川合淳は、中学生の娘・春香がいじめをきっかけに不登校になったことに悩んでいた。さらに、妻・杏子がこの現状を打破しようと怪しげな霊能者に心酔。淳は近所の釣り好きな心理学者の千太郎に相談するが……。暗雲垂れ込める一家に「当たり前の日々」は戻るのか? 誰かの幸せを願い切に生きる人々を描いた、家族の再生物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ベイマックス
103
一人娘がいじめにより不登校になっている家庭。妻は理系の頭脳を持つ知性派。そんな妻の様子に変化が。占い師からの洗脳が原因。娘も占い師に接触して洗脳されているようになるが、とある人物からの助言を元に奮闘していた。占い師も過去にいじめを受けていて、足が不自由な母親との二人暮らし。◎推理小説ではないからね娘さんの言動の本質のヒントはちゃんと語られているので、読み手は安心して物語を追える。◎いじめの闇は、当人たちと、解決に立ち向かえない教師を含めた大人の覚悟のなさによるんだとあらためて思う。2022/01/12
アッシュ姉
85
いじめを受けて不登校になった娘、心配のあまり霊能者に心酔する妻、変わってしまったふたりに戸惑う父親。家族が崩壊していく様子にハラハラしたが、森沢さんだから大丈夫大丈夫と読み進めた。思い描いていたとおりの雨上がりで気持ちも晴れやかに。2021/11/13
もぐたん
67
ありがちな設定と予想通りの展開にも関わらず、ドキドキしながら一気読み。娘を大事に思うあまり霊能者に心酔する母。妻の奇行を心配する夫。そして、両親を騙すことで母を救った娘。ここには悪意のある人はいない。優しい嘘が伝えたのは、人が人を思いやる強さと、傷つき苦しんだその先に、穏やかな日々が必ずあるというメッセージ。心の雨があがった家族の一歩が眩しく、温かな気持ちにさせてくれる。★★★☆☆2021/03/27
ちょこまーぶる
55
楽しくハラハラしながら読んだ一冊でした。不登校となった娘がいる家族が、インチキ霊能者と出会い心酔していって呪縛から逃れて、家族を再生する話なんですが、眉間に皺を寄せて読むという感じではなく、僕は気軽に読み進めることができました。その呪縛から解かれるきっかけを不登校の娘と引退した心理学者が作っていくという事が後半になってはっきりとして来るんですが、そのくだりはもうページを捲るスピードが速かったですね。そして、霊能者の家族と生き方やこの家族がみんな再生していく事に幸せを求める権利みたいな事を思いました。2025/08/17
たるき( ´ ▽ ` )ノ
42
久しぶりの森沢作品。話がどこへ向かっていくのか不安だったけど、やっぱりとてもほんわかしたお話だった(*^^*)春香ちゃんあっぱれ!!2023/02/10




