内容説明
高校一年の冬、早坂秋人は心臓病を患い、余命宣告を受ける。絶望の中、秋人は通院先に入院している桜井春奈と出会う。春奈もまた、重い病気で残りわずかの命だった。秋人は自分の病気を隠して彼女と話すようになり、死ぬのが怖くないと言う春奈に興味を持つ。自分はまだ恋をしてもいいのだろうか? 自問しながら過ぎる日々に変化が訪れて……? 淡々と描かれるふたりの日常に、儚い美しさと優しさを感じる、究極の純愛小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒瀬
129
大事なのは共に過ごした期間ではなく、いかに心を通わせられたか。まさに同心梅。心臓病で余命一年と宣告された秋人が通院先で出会ったのは絵を描く姿が印象的な春奈。遠くない未来に死に別れることが分かりきっていても想いが色褪せないという点では、長く連れ添ってお互いの嫌な部分が浮き彫りになるより幸せなことかもしれない。輝くのはほんの僅かな間。しかし見た者の心に音と姿で強く印象を残す。劇中で何度か描写のある花火は空に舞い上がり、昇華する。それはまさに二人の生き様だった。2021/01/17
hundredpink
74
思わぬ傑作2021/12/03
あゆ
50
余命一年と宣告された僕が余命半年の君と出会った話 めっちゃ切ない!!感情移入しちゃって泣いちゃった2021/07/28
菅原孝標女@ナイスありがとうございます
47
中学生におすすめされて一気読みしてみた。泣くとわかっててなお泣けた。誰かの想いを背負って自分の人生を生きていくって、意外と難しいというか、意識してないとできないよな。自他ともに認める運の悪い早坂くんだったけど、春奈ちゃんに会えたことが何よりも運が良かった、ってことなのかな。泣けるな2025/05/13
よっち
44
高校一年の冬、心臓病を患って一年の余命宣告を受けた早坂秋人。絶望してやる気を失ってしまった秋人は、通院先に入院する同じく余命宣告を受けた桜井春奈と出会う物語。自分の病気のことを隠して彼女と話すようになり、死ぬのが怖くないと言う春奈に興味を持ってゆく秋人。彼女に出会ってお互い少しずつ変わってゆく心境とその結末、そしてその後にあったもうひとつの物語。葛藤しながら向き合ってゆくなかなか素直になれない思いがあって、カーベラの花のエピソードや濃厚な残り時間を精一杯生きた彼らの残したものがとても印象的な物語でしたね。2021/08/08
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