山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫 夢の山岳鉄道

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紙書籍版価格 ¥935
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山と溪谷社
ヤマケイ文庫 夢の山岳鉄道

  • 著者名:宮脇俊三
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 山と溪谷社(2021/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635049030

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内容説明

山岳景勝地には、道路ではなく、鉄道を。
鉄道紀行の第一人者だからこそ描ける、壮大で優しい夢の列車たち。
登山者も鉄道ファンも、誰もが心暖かくなる名著、ヤマケイ文庫で復刻。

「自然保護と交通渋滞の解消のためには、観光道路からクルマを排除し、代わりに鉄道を敷くべきだ」
1991年、月刊誌『旅』に掲載された「夢の上高地鉄道」はクルマ横行社会への反省と鉄道復権の追い風で大きな反響を呼び、その好評にこたえて著者は全国各地の山岳鉄道を考察した。
鉄道旅行の第一人者が、日本の山岳地帯の環境保全と観光を両立させるために鉄道を走らせる「夢」を描いた名著。

長らく入手困難な状況だったが、黒岩保美による表紙カバー絵もそのままに、ヤマケイ文庫で復刻。本文挿画も黒岩保美の作品を忠実に収録している。

■収録タイトル
「上高地鉄道」「富士山鉄道・五合目線」「伊勢志摩スカイ鉄道」「屋久島自然林保存鉄道」「比叡山鉄道」「奥日光鉄道」「志賀高原鉄道・草津白根線/奥志賀線」「蔵王鉄道」「菅平鉄道・根子岳ラック線」「奥多摩湖観光鉄道」「立山砂防工事専用軌道」「粗谷渓鉄道スリル線」「スノウドン登山鉄道(イギリス)」「ブリエンツ・ロートホルン鉄道(スイス)」「シーニゲプラッテ鉄道(スイス)」「シンプロン峠鉄道(スイス・イタリア)」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雲をみるひと

31
宮脇俊三氏が各地の登山鉄道を構想し、ルートを車などで実地調査した企画本。鉄道はあくまでキッカケであり、沿線の現状の描写など鉄道以外のジャンルにも造詣が深い作者ならでは。鉄道ファンでなくても楽しめる作品だと思う。2022/03/23

ドナルド@灯れ松明の火

22
宮脇さんの具体的に夢想した環境に配慮した山岳鉄道のプラン。あとがきにもあるように持続可能な観点で書かれているのが先見の明があったと言うべきである。巻末4編のスイス鉄道はいつもの紀行文テイストで目に浮かぶようであった。 お薦め2021/02/20

山口透析鉄

14
下の甥へのプレゼント用に購入。もとの新潮文庫も買って読みましたし、宮脇俊三鉄道紀行全集(KADOKAWA刊)等も持っていて、氏の本、大半は読んでいます。 上高地から始まる山岳登山鉄道の連作、これも非常に良いですね。 小牟田哲彦氏の解説、黒岩保美氏のイラストも素晴らしいです。 願わくば、もっと多くの方に届いて欲しい1冊ですね。2022/12/24

アメヲトコ

6
単行本93年、新潮文庫95年を21年2月に再刊。上高地をはじめとする観光道路による自然破壊に警鐘を鳴らし、これを単線の鉄道に転換することで1車線分を自然に帰し、観光と自然との持続可能な関係を提案したもの。富士山スバルライン鉄道などは今も検討されているなど、先見性ある提案だったと言えるでしょう。ただ菅平などは宮脇氏の思いと、地元業者のリゾート開発的思惑とに若干ズレがあった感じも。ラスト4本は山岳鉄道本場のイギリス・スイス探訪で、イギリスのスノウドンなどは『山にのぼる機関車』のモデルとして想い出深いです。2021/05/30

maqiso

5
自動車道路よりも負荷の小さい鉄道で観光と自然保護を両立させるという名目は建てつつ、山に鉄道を走らせたい気持ちが前に出てきている。眺めの良い場所で停車時間を伸ばそうとしたり勾配や建設費を心配したりするの面白い。日本だと夢だがスイスでは普通に走っているのも悲しいが。2022/06/03

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