文春文庫<br> 監禁面接

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文春文庫
監禁面接

  • 著者名:ピエール・ルメートル【著】/橘明美【訳】
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • 文藝春秋(2021/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167916367

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内容説明

『その女アレックス』の鬼才ルメートルが放つ徹夜必至、
一気読み保証のノンストップ再就職サスペンス。

リストラで職を追われたアラン、失業4年目、57歳。再就職のエントリーをくりかえすも
年齢がネックとなり、今は倉庫でのバイトで糊口をしのいでいた。
だが遂に朗報が届いた。一流企業の最終試験に残ったというのだ。
だが最終試験の内容は異様なものだった。

〈就職先企業の重役会議を襲撃し、重役たちを監禁、尋問せよ――〉

どんづまり人生の一発逆転にかけるアラン。愛する妻と娘たちのため、
知力と根性とプライドをかけた大博打に挑む!

解説:諸田玲子

※この電子書籍は2018年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

319
3部構成をとっており、第1部と第3部をデランブルが語り、第2部はフォンタナの語りである。ヌーボー・ロマン風の眼の小説としては(巻末のリストにはないけれど)なかなかに効果的な方法。第1部はデランブルの煩悶と焦燥が覆い被さり、やや沈滞気味な様相だが、第2部からは一気にスピードが加速する。まさにルメートル得意の息もつかせぬという展開である。しかも、この後はプロットも2転3転し、着地点がわからなくなるサスペンスが連続する。その挙げ句の結末はやや物足りないような気もするが、まずは予定調和の地点に収束する。2023/08/16

mapion

288
正社員として働くことを切望する失業4年目57歳の男性。ある企業の面接を受ける事になるがそれが監禁面接。採用されるべく借金をして準備に金を掛け、犯罪行為を行ったり、これはもう壊れている。面接場面のみ、面接を仕切る元傭兵視点で進むのは理由あり。主人公は甘かった。上手く行かないことが次々出てきて、その度諦めず、ほぼ徒手空拳の癖に逆転を狙う。何処までも諦めない。自業自得なので応援したくはないが、どうするのだろうという興味は残る。もう無理でしょ、と思えても主人公が自ら作る意外な展開。後半は緊張感高めで盛り上げます。2025/08/25

ゆいまある

94
皮肉たっぷりの中年男の独白。最初は面白すぎて背筋がゾクゾクした。だがそれだけだった。詐欺を働いて大金を得ようとする主人公がどうにも好きになれない。元々はこんな人ではなかったようで、なのにどうしてこう反社会的になったのか、その経緯がよく分からない。最後の高速道路での残酷な美しさはさすがルメートル。2021/06/23

鱒子

89
失業後に不本意な仕事に就いたアラン57歳。上役をバカにし、同僚のことを虫けらだと思いながら、早朝3時間の勤務を終えて帰宅する。そんななか願ってもない好条件の再就職先が見つかりそうで……。 主人公の圧倒的クズっぷり!第1部を読むのが苦しかったです。しかし人物造形はさすがだし、後半のめくるめくスピードもすごい。何度も本を閉じてはため息をつき、なんとか読了です。2021/07/03

オーウェン

62
57歳でありながら数年前にリストラされたため、バイトの掛け持ちで生活するアラン。 大企業への就職面接に進めることになったが、そこでの面接は重役たちを監禁するというシミュレーションを実行すること。 3部に分かれており、1部は面接前。 2部は面接で、3部はその後という形式。 この面接だけでも異常な事態になるのは分かるが、そこから予想外の方向に進む。 このアランというキャラもかなり暴走しているし、終盤のやり取りもスピード感がある。 そしてラストの虚無感もまた独特。2023/01/10

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