内容説明
(凄い、イイところだけ、こんこん来るぅ。私、ご主人様にイカされちゃう、初めてなのに、処女だったのにぃ!) くるみはもう、腰を動かしてはいなかった。動かさなくとも、達郎が気持ちいい場所を的確にいじめてくれる。(私、ちゃんと、ご主人様にご奉仕できてる……一緒に気持ちよくなれてる……!) けれど、人間はどこまでも強欲だ。欲望に限りはない。だから、くるみは素直に訴えた。……考え得る最高の初体験のフィニッシュを。「ごしゅりんしゃま、イッてくだひゃい……くるみの中にお願いれす、たちゅろ……っ」 狙ったわけではない。ただ心のままに想いを伝えただけだ。けれど、くるみにとことん甘い達郎にとって、指をしゃぶられながら、昔の呼び方での懇願は、もはや命令に等しい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しまふくろう
19
表紙が可愛くて購入。挿絵はえっち可愛かった。 物語は幼馴染の女の子が押しかけメイドになって同棲する話。女として見られなくて振られたから押しかけメイドになる、というアクロバティックな発想も凄いが、実際に押し切る行動力も凄い。思いが通じ合って結ばれる最後も良かった。2020/12/21
のれん
11
年の離れた少女との年の差婚は最近良く見る気がする。オタクも歳をとったということか…… さらに今作は幼なじみで同棲してくるという流行のダブルインパクトも決めている。 幼なじみのなにが強いかというと時間だ。ただ思いでが多いというだけでなく、子どもの姿を知っているからこそ、成長具合のギャップに色気を感じてしまうのだ。 しかも今回は少しの間離れたという空白期間、男側が大分年上なので子どもとして見ていたという強化要素もある。 属性という切り分けた要素ではなく、人間としての積み重ねで考える。萌えの基本に感服した。2020/11/22
nishiyan
10
達郎の元に年下の幼なじみであり、かつて告白されフッた相手でもあるJKの栗栖川くるみがメイドの資格を携えて嫁入りメイドとして押しかけてくるいちゃラブもの。子供の頃から知っていることもあって保護者然として付き合おうとする達郎をくるみが籠絡していく展開はテンポの良い掛け合いとともに糖度抜群で面白い。少女から大人の女性へと成長したくるみがあざとく昔のように「たちゅろ♡」と迫る姿に落とされないものはいないだろう。季節は巡り、数々のイベントを経てハッピーエンドへと向かって…。末永くお幸せにと思う読後感でした。2020/11/22
えすてい
9
女性というのは、成長すると見違えるものである。つるっぺたの「童女」からボンキュッボンの「美少女」に「化ける」、それは、男の心を変えさせる。2020/11/25
えすてい
9
青橋由高作品には色んな属性の主人公が出てきたが、今作ではあまりないタイプだと思う。すなわち、一人暮らしのサラリーマン。しかも出世コースを外れて(外して)転勤もない所謂「一般職」に異動になったと思われる。達郎の勤務先がどんな会社か・どれくらいの規模かは書かれてないので分からないし本人も25歳で出世コースから外れたことを悔やんではいないから、くるみと2人でイチャラブ家庭生活を送れば幸せだな、と思えれば満足。しかしそんなサラリーマンも今では少数派で、読者にとっては「夢」の対象となってしまったのかもしれない。2020/11/24