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内容説明
教科書問題をライフワークとする著者が戦後の教科書運動の足跡をたどる。国による検定や教科書への「偏向」攻撃とそれへの反撃、教育基本法改悪など諸問題を扱う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樋口佳之
44
家永訴訟って何?の方がどんどん増えていくわけだからとても大事な記録だと思う。せめぎ合いの歴史。ただ、大事なのは教科書に何が書いてあるのかだけではなくて、どのような学びが行われているかだと思う。その点で学び舎の教科書画期的。検定大変になっているけど頑張って欲しい。(画期的過ぎで一部超進学校でないと大変だなとも思うが…)2021/07/16
katoyann
17
日本国憲法制定後の教科書をめぐる政策の諸問題について、教育の権利の論点から批判的に考察した労作である。教科書検定の違憲・違法を争った家永教科書訴訟から2006年教育基本法「改悪」(本書の表現に従う)以降の教育の現状を分析している。 2022年度から新学習指導要領のもと、高校の社会科では「現代社会」が廃止され、「公共」という科目が新設される。この「公共」は日本国憲法への言及がなく、国家的公共への貢献に価値があるとするような内容だという。 自民党の政治権力が教科書検定を使って教育を統制し続けた歴史が分かる。2021/07/18
Shun'ichiro AKIKUSA
4
家永訴訟・つくる会について紙面のかなりの部分が割かれている。はじめて知る内容も多いが、正直、運動の当事者の視点から書かれていることもあり、未整理な点も多々あり、読みやすくはない。新書より単行本向けの内容だろう。2022/12/07
SK
4
445ページもある労作。自民党が、いかに教科書を攻撃してきたかが分かる。2022/08/06
ひろ
1
この本を読むまで「文科省が教科書の内容を(事実上)決める」という制度のあり方を当然視していたが、なるほど本書で描かれる運動が明らかにしたようにこれは国家による教育の統制である。とはいえ何らかのガイドラインがなければ入試で「何を問うてよいのか」の基準もない。歴史・公民・道徳教科書で、政権に食い込む右翼の意向により記述が歪められることは避けなければならないが、一方で受験における過当競争を防ぐにはどのようなあり方が考えられるのか、この点は「新たな教科書検定のあり方」を記した終章でもわからなかった。2024/12/29
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