講談社文芸文庫<br> 田村俊子

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講談社文芸文庫
田村俊子

  • 著者名:瀬戸内晴美【著】
  • 価格 ¥1,562(本体¥1,420)
  • 講談社(2020/12発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061962521

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内容説明

明治17年、浅草・蔵前に生まれ、昭和20年、上海の路上に死んだ作家・田村俊子。みずからを信ずるままに、奔騰する愛を生き書いた先駆者・田村俊子に、深い愛惜とただならぬ共感を寄せる著者が、故人を知る人を尋ね、俊子の足跡を辿り、知られざる生涯を掘り起こした、決定版評伝。「田村俊子補遺」及び「田村俊子年譜」を付す、瀬戸内晴美の文学的デビュー作。第1回田村俊子賞受賞作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nonicchi

2
田村俊子の著作にはさほど関心がなかったのですが、田辺聖子著「ゆめはるか吉屋信子」、寂聴さんのいくつかの著書などから、その人物像に興味を持ち、最終的には佐多稲子の「私の東京地図」に肩を押された形で、手にとり一気に読みました。散らばっていた数々のエピソードが線になり、面になり、近代女性作家同士の繋がりや交流が、より鮮明になったという点で、この作品を読んで良かったと思います。2012/12/10

Gen Kato

1
再読。田村俊子は日本の女流作家の先達にして、男にすがらずにはいられない女の一典型という気がします。作家として生きとおすには煩悩が多すぎたのかなあ… この種の女性にとって「才能」って何だろう?2015/04/12

キムチ27

1
筆者の後半生の小説群とは一線を画して、「淡々と事実をなぞり、第3者の口を通して」俊子の生きざま、懊悩、慟哭、諧謔・などなど生々しいまでの姿を浮かび上がらせている。私的には、筆者のセクシャルな表現が好きでないので、この作品はむしろ「大正期」の「あだ花てきモガ、モボ」の在り方が手に取るように感じられ、そうせざるを得なかった男と女の絡み合いが理解できる。鈴木悦・・彼の行動がなんとなくわかるように。俊子をめぐる友人たちが頑なにシングルを貫いたのと異なり一見、奔放ともいえる性の方向を続けた俊子は生まれるのが早すぎた2007/08/01

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