野の古典

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野の古典

  • 著者名:安田登【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 紀伊國屋書店(2020/12発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
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  • ISBN:9784314011808

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内容説明

古典は骨董品ではなく、日常使いの器なのだ。使ってナンボ。その使いかた、楽しみかた、味わいかたが、本書にはたっぷり盛られている。安田節というユーモアとエロスのダシを効かせて。――俵万智(歌人)

古典には立派なことばかり書いてあるわけではない。底無しの煩悩、醜い邪心、制御不能な愛欲、えげつない話――教科書には載らない部分こそ、 人間の真の姿を映し出してくれる。『古事記』『万葉集』から『南総里見八犬伝』『武士道』まで、能楽界の奇才が縦横無尽に語る。

NHK「100分 de 名著 平家物語」講師で好評を博した安田登の最新刊

目次

第一講 神話の大便、扇と夏の恋  (『古事記』、藤原定家)
第二講 お正月と罪と生贄  (『古事記』)
第三講 歌の世界へ  (『万葉集』)
第四講 アダルト小説的  (『御伽草子』『風土記』)
第五講 『論語』はすごい  (『論語』)
第六講 誠を極める  (『中庸』)
第七講 ゲス不倫どころではない  (『伊勢物語』)
第八講 源氏物語ごっこ  (『源氏物語』)
第九講 魂を鎮める  (『源氏物語』、能『葵上』)
第十講 呪詞としての和歌  (『古今和歌集』『新古今和歌集』)
第十一講 音の文学  (『平家物語』)
第十二講 闇の文学  (『平家物語』)
第十三講 眠りの芸術  (能『黒塚(安達原)』)
第十四講 初心忘るべからず  (『風姿花伝』)
第十五講 随筆なう  (『方丈記』『徒然草』)
第十六講 優雅な貧乏生活  (『鶉衣』)
第十七講 カネとオンナ  (『好色一代男』『日本永代蔵』)
第十八講 野の賢者  (松尾芭蕉)
第十九講 ゆっくり歩く  (『おくのほそ道』)
第二十講 きわどいベストセラー  (『東海道中膝栗毛』)
第二十一講 怪談、怨霊、鎮魂  (『死霊解脱物語聞書』『雨月物語』)
第二十二講 漢文と日本人  (『詩経』『笑府』ほか)
第二十三講 声に出して読みたくなる  (『南総里見八犬伝』)
第二十四講 わたしたちは何者か  (『武士道』)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

びわこっこ

38
国語教師で古典と親しむ機会は多かったが、教科書に載る時点で、何人もの翻訳・現代語訳がなされ、検定を経ている現代語訳古典と違って、筆者に書かれたままの素の古典。人間の生き様が現れている。恋の歌が多い和歌ならば、生々しいSEXの話題もあるだろう!だが、学校の授業では扱えない! タブーが描かれるからこそ、面白いと言える! 野の古典とはよく言ったものだ! 素の古典で訳さずにそのままを味わうのだから、筆者の思いも欲もそのまま現れている。教師の時に出会いたかった!2023/04/30

翡翠

14
古典はとっつきにくかった。何故なら古典の授業は苦行で、何が面白いのか全くわからなかったから。けれど安田さんの解説は、めちゃくちゃ面白い。藤原定家の歌なんて、そんな色気のある内容だったなんて。この本を読めば目から鱗がぼろぼろ落ちること必須です。2022/01/14

KKobayashi

8
様々な古典のエッセンスがつまった本でした 原文にふれてみたいと思います。 学生時代に読めていたら、古典に興味を持てていたかもしれないですね。 学校の教育で使いにくい、内容だったとは。 温故而知新  まだまだこれからです。 2021/06/20

鴨長石

8
某巨大掲示板創設者が「学校で古文・漢文をやるのは無駄」というようなことを言っていたが、本書を読めば意見も変わるのではないか。それほどに本書の各古典の紹介は魅力的だった。自分も学生時代古典の授業は退屈でしかなかったが、今思えばもったいなかった。原文で読むのはまだハードルが高いが、それでも読むことができるというのは世界的にも稀有なことと知って、いつかはチャレンジしなければならないと思った。節をつけたり舞ったりしながら朗読するという発想も斬新で、その様子を思うだけで楽しくなってくる。2021/02/27

クサバナリスト

8
古典も先生や学者ではなく、「能」等の職業を通し古典に触れている方から紹介されるととても興味がわいてくる。2021/02/11

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