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内容説明
投資家を魅了し続ける「市場理論」を、図解でやさしく読み解く本。
相場やトレードに関わりをもつ人は、テクニカル分析(チャート分析)やファンダメンタル分析(証券分析、経済分析)に興味をもち、収益を上げようと試みます。しかし、現実の「市場」はそう教科書どおりにうまくいくものではありません。
そこで「錬金術」にあくなき探究心を抱く人がたどり着き、魅了されるのが「市場理論」。その一つは市場は読めないものとする「ランダムウォーク理論」であり、もう一つは市場参加者の意志から市場の動きを分析できるとする「行動ファイナンス理論」です。
前者は「市場物理学」、後者は「市場心理学」ともいわれ、まったく逆の結論を導き出すものですが、その正否よりもむしろそれぞれの考え方の深淵さそのものが、興味の尽きないテーマとして多くの専門書を生み出し、関係者を魅了し続ける要因となっています。
本書はこの「市場理論」について、豊富な図解を用いながら網羅的に解説する、ほかに類をみない実務書。金融実務家、ファンドマネージャー、トレーダー、一般投資家など、投資や市場に関わるすべての関係者にとって必携の本といえるでしょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん。
8
人間は自分の行った行動を否定するのを苦手としている。(プロスペクト理論)そのため損切りなどが遅れやすい。2022/05/16
せびたん
5
ランダムウォーク理論とはマーケットの成熟度が高ければ相場の変動はブラウン運動に従うという考え方らしいです。その結果相場の変動は正規分布に従うとか。そして行動ファイナンスとは行動経済学の一分野(マーケットにおける人間心理の分析に特化)らしくて、こちらは経済学+心理学みたいな感じでした。ランダムウォーク理論の話から始まって最後は信念や(投資)哲学の話で終わるという熱い流れ。日本の投資本なのに海外の投資本のような品格のある語り口もよかったです。こういうたんなるハウツー本ではない投資本が好きだなあ。2021/11/04
yyhhyy
5
アービトラージ、リスク・プレミアム、ファンダメンタル分析、テクニカル分析など様々な投資スタイルについて、行動心理学の知見を引用しながら総合的に解説した入門書2017/10/15
ki-luck
4
本書の前半~中盤は「相場はランダムに決まるから、当てようとしても無理、諦めろ。」となり、後半は「それでも当てたいなら、わずかに存在する優位性のある部分だけ取りにいけ。」という内容。 終始なるほど、と納得しながら読める本書。タイトルは少し小難しいですが、内容は分かり易く、ザックリでも理解しておくと相場に向き合う心構えの手助けになるのでオススメです。2021/05/21
Jr.Mcree
3
なんかね、かつての自分も含めてだけどトレード初心者が陥りやすい事例が書いてあるよ。 あと、どういうアプローチでマーケットで運用していくか?っていう部分に関するヒントもある。パンローリングの本をある程度読み潰してきたら読んだら良いぐらいかも。2015/12/28