内容説明
2018年、高橋大輔選手の復活ルポ取材をしました。
これまでも「復活」をかけて挑む競技者の物語を多く描いてきましたが、
高橋選手の戦いは火花が出るようで眩しく――。
「この熱を凝縮させ、もう一つの物語を創りたい」。その着想が、今回の小説作品につながりました。
氷上での戦いを巡り、懸命になる選手たちの姿に声援を送ってもらえたら、書き手冥利に尽きます。
――小宮良之
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mumiu
28
素晴らしい才能だ。すきでいること、すきなもののために努力を惜しまず、その努力を苦労と思わないこと。リンクをともにするライバルたちは同志であり、お互い高め合うかけがえのないなかまたち。行き交う感情も潔くて気持ちよかった。2021/03/28
綾乃
18
スケートの盛んな岡山で生まれ、7歳からスケートを始めた星野翔平が、同い年のライバル凌太を追いかけながら、コーチとの出会い、同年代のスケーター達との切磋琢磨、怪我、オリンピックと様々なことを経験しながらの成長と、先輩から後輩へと繋がるスケート人生を描く。 長年フィギュアスケートを取材し、高橋大輔選手と宇野昌磨選手がモデルなだけあって、色々なエピソードとか満載だったが、星野翔平という一人のスケート選手の成長物語としても楽しめた。2021/01/31
kitten
10
図書館本。この作者の作品は初めてだけど、名前は見覚えがあるような。スポーツライターさんらしい。あくまでフィクションだけど、フィギュアスケートというスポーツの魅力、難しさを伝えてくれている。色んな選手のことを思い出させてくれる。羽生、高橋、宇野。表紙の衣装は、町田くんの火の鳥を連想した。多くの選手達が関わって、フィギュアスケートの歴史が作られていくのが感じられた。評価、星2。2021/03/11
suiu
9
表紙がかっこいいので手に取りました。 いろいろな葛藤がありながら、でも、淡々と物語が進む感じであっという間に読めます。 細かく書いているようで、サラッとしているというか、事実を時系列で並べたような部分もあったり、そうだなぁ、もっといろいろ付け足して付け足して盛り盛りの2倍くらいの分量にしてくれても良かったかも。 本当にこういう世界なんだろうなぁ。と、想像しながら読みました。2021/03/15
さっつん
8
表紙絵とタイトルでわかりますが、思いっきり高橋大輔くんがモデルの主人公です。大輔くんのエピソードが満載なので、ファンの方は絶対読むことをおすすめします。20年以上フィギュアファンですが、「こんなの実際ありえない!」みたいな設定はほぼなく(プログラムのジャンプ構成は難易度高めですが)、ほどよくフィクションのスパイスもあって、1つの物語として楽しめました!2021/01/16