内容説明
SDGsによって自治体の各部門ではどのような取り組みができるのか、SDGsが自治体に及ぼす影響、組織や職員にとって仕事がどのように変わるのかについて、自治体職員経験者の著者が、さまざまな事例をもとに具体的に示す!
自治体職員を経て渡米し、国連訓練調査研究所とクレアモント大学院大学による「SDGsと評価に関するリーダーシップ研修」を日本人で初めて修了した著者による、最新の事例がわかる本!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Matoka
11
SDGsを学ぶ入門編として非常にわかりやすくまとめられていて読みやすかった。SDGSとはなんぞやというところから始まり、自治体での具体的な取組事例も紹介されている。特に埼玉県北本市の事例が面白かった。「住民が地域を好きじゃないと持続可能なまちは実現しない」。2021/04/02
kei-zu
4
国連の示す基準に対し、自治体に何ができるのかには理解が及びにくい。 本書では最初に、各SDGsの課題と自治体で可能な取組みが見開きで掲載され、その距離感を縮めます。 ただし、SDGsは「手段」であって「目的」ではない。 本書では、自治体でそれが運用されるにあたって、大きな目標からの「俯瞰」と、目標からの「逆算」をどのように使いこなすかが検討されるべきとあります。事務執行の縦割りを防ぐためのSDGsの活用例も参考になります。 コロナ渦で将来が見通せない現在、それらの活用は改めて意味を持つものでしょう。2020/12/30
わんこ
0
・経済(開発)・社会・環境はトレードオフという考え方ではなく、共存しえるものとして捉え直すことが重要。 ・目標達成の過程では、条例のように制約を課すアプローチと市民の行動を促すアプローチの両面で進めていく必要がある。ルールメイキング(条例)だけではなく、ナッジを活用した打ち手を組み合わせることでルールの押しつけにならないように注意する。ナッジとは相手の注意を引くために肘でそっと付くようにその人の心理に働きかけて、行動を科学的に変容させること。 ・自分の行動がSDGSのどのゴールに寄与しているか考えること。2020/11/12