「一人で生きる」が当たり前になる社会

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍
  • Reader

「一人で生きる」が当たり前になる社会

  • ISBN:9784799327067

ファイル: /

内容説明

「ソロ大国・日本」はどうなる?
独身研究家と脳科学者が徹底検証!


2040年には、独身者が人口の5割になり、既婚者(64歳まで)は3割になるーー。

この衝撃的な数字を見て、みなさんはどのように感じたでしょうか。
「既婚者である自分たちは、少数派になってしまうのか……」
「このままだと、少子高齢化がますます進むだろうし、日本の将来はどうなるのか……」
と思ったかもしれません。

あるいは逆に、
「これから『一人で生きていく』ことに不安しか感じていなかったが、20年後には自分たちが多数派になるらしい。ということは、社会のあり方も大きく変わらざるを得ないはずだから、今よりも暮らしやすくなっているかもしれない」
と前向きに感じた方もいらっしゃるでしょう。

では、実際のところはどうなのか?
というわけで、これからの日本は「一人で生きる」のが当たり前になる、という予測をテーマに据えて、独身研究の第一人者・荒川和久さんと気鋭の脳科学者・中野信子さんに対談をしていただきました。

この本は、大きく2部構成としました。

・前半(第1~4章)は、独身者(ソロ)と既婚者のそれぞれの生き方や幸せ、「孤独」という「個人」にまつわることについて。

・後半(第5~7章)は、視点を少しずつ個人から社会全体のほうに転じ、ソロと集団、多様性と個性といった社会的なテーマに移行するという流れになっています。

そして終章として、今の時代では無視できなくなった「withコロナ時代の生き方」という時事的なトピックで締めくくります。

「ソロ男の外食費は、一家族分の外食費の2倍近い」「恋愛が得意な人は全体の3割だけ」「実は、アメリカも同調圧力が強い」などのデータやファクトを縦横無尽に繰り出す荒川さんに対し、「認知的不協和」「ステレオタイプ脅威」「シャーデンフロイデ」といった学術的な用語を引き合いに出しながら、それらの現象を鮮やかに読み解いていく中野さん。

お二人それぞれの知見が詰まった鋭い現状分析、緻密な未来予測をお読みいただきながら、20年後のみなさん自身の生き方について考える一助としていただければ幸いです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

117
独身研究家と脳科学者が、独身者の多くなる社会のこれからのあり方についていろいろ語る一冊。中野先生が(既婚者ながら)独身にかなり肯定的な意見を持っているので、第二章あたりでは、独身は悪か、ということについて持論が述べられている。ただ、最終的には独身がいいとか悪いとかそういうことではなく、必然的にこれから独身者が増えていかざるを得ない状況であることが、各種データや予測から明らかになっていることがわかるのが、多分この本の意義じゃないか。2021/12/27

ehirano1

113
「恋愛の後には『結婚』『出産』『子育て』という冷静に考えて凄く大変な負荷がある。そこで、冷静にならないように恋愛が存在する」という考え方がとても印象に残りました。2024/05/08

Roko

35
生涯結婚しない人が増えていると世間では言っていますが、荒川さんの説明によると、江戸時代の状況に戻っただけなのだそうです。明治から昭和までの結婚率が高かっただけで、結局は元に戻ったというのです。恋愛弱者にも結婚して欲しいから「お見合い」という制度を作ったけれど、今はそれが廃れて元に戻っただけ、これが自然な流れなのだというのです。2023/01/15

kum

33
「2040年には独身者が47%」になり「ソロ社会化する」という日本の未来予想はもうすぐそこ。結婚はしたい人がする趣味みたいなものになるかもという説まで。日々親世代と子供世代の明らかな価値観の違い、その中間にいる自分世代がまさにその転換期の狭間にいることをリアルに感じるところもあり、興味深く読んだ。メジャーとマイナーが入れ替わるような世の中では、当然暮らし方も家族のあり方も、何を幸せと思うかも大きく変わってくる。従来の価値観にがんじがらめにならず、変わりゆく社会の中で柔軟に生きていきたいとあらためて思った。2023/03/09

空猫

31
prime reading。脳科学者中野サンとの対談。荒川サンは「独身研究家」だそうで。近い将来独身者が半数になるとの予測。それが「普通」になる日本社会はどうなっていくのか。そもそも2割は「独り」を好み、結婚には向いていないデータもあり、そして多様性、コロナ禍が拍車をかける。withコロナ社会が当たり前の未来に、少子高齢化の日本をどう生き抜くべきか?対談なので読みやすいけれど内容はみっちり。…絆は鎖…皆で個性を求めて結局画一化…意識高い系の呪縛…欧米の方が同調圧力は強い…等がツボった。 2022/01/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17106272
  • ご注意事項

最近チェックした商品