内容説明
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植物プランクトンの一種である珪藻〈ケイソウ〉は、淡水から海水まで広く分布し、世界中に約10万種が生息すると言われる。ガラス質の体を持ち、顕微鏡を使えば簡単に観察できることから理科の授業でも馴染みが深く、生物学のみならず、水質調査などの環境学、化石調査などの地質学、珪藻土などの土壌学でも重要な役割を担っている。その知られざる「微」と「美」の世界に迫る、かつてないビジュアルブック。【日本語/英語併記】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
76
最近、図書館で借りた図鑑5冊の内、最後の1冊。1番のお気に入りです。お値段4500円+tax!高額なだけあって、珪藻の電子顕微鏡の写真が高画質+高精細な上に写真がでっかい!見てて飽きなくって今日の返却日まで何度も見返していました。 この本を出版するに当たっての著者達のこだわりと情熱がビンビン感じられる1冊でした。デザインもアートを意識した作りになっている所も好感が持てます。珪藻愛がハンパねー!2022/03/13
punyon
35
『八月の銀の雪』に触発されて借りてきた1冊。新種のマカロニに、こんなのあったら面白いだろうなぁ・・って程、ユニークな形状(笑)そいつがギザギザ突起で結合するって言うんだから凄い!堅いガラス質でできた生物のくせに、アメーバーやゾウリムシに食べられたり、カビに被殻ハイジャックされたり、意外と脆い!そしてなんと言ってもその自然界における役割には舌を巻く。なんと我々人間が消費する酸素、人の呼吸の5回に1回分の酸素は、この珪藻くんが光合成で作ってくれているものらしい・・皆さん、珪藻くんに大いに感謝しようぜ~💛2021/01/29
つちっち
13
最近、見始めた生物学のチャンネルで珪藻が話題に上がっていてどんなもんかと借りてきた。ガラスでできている植物プランクトンの細胞壁が、有機物がなくなり残ったのが珪藻。科学技術にも応用(バイオミメティクス)される造形の多様性と精巧さがタイトル通り〈驚異〉です。人間がガラス溶かして作ろうにも絶対ムリ、ナノレベルのガラス工芸品と言ったところですか。複数の珪藻が、ファスナーの様にあるいはジグソーパズルの様に連結する仕組みもさらに驚異で、ずっとスゲー!スゲー!言いながら読んでました。2022/02/13
内島菫
12
肉眼では見えない植物プランクトンの珪藻(見えるほど大きなものでも本書中にある「.」ぐらいだとか)たちの創意工夫は、人間や他の生物の創意工夫とどこか相似形を描く。集合体恐怖症を誘いかねない境界線上の美しさは、それがガラスでできている細胞壁という強さと脆さを背中合わせに持った両義性と相まって、より奇妙な美しさを醸し出す。彼らの中には動く種もあり、どういう仕組みでなぜ動くのか、また細胞壁や胞紋の構造の詳細等、研究すべき点は多々あるようだが、特に胞紋は紋様に似ているものもあれば文字に見えるものもあり暗号のようだ。2024/02/13
yooou
7
☆☆☆☆★ 美しい。そしてどこまでも不思議。生きているというのはどうゆう意味なのだろう・・・・2021/06/06
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- マハーバーラタ 第二巻