創元推理文庫<br> 真紅の城砦

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創元推理文庫
真紅の城砦

  • ISBN:9784488514150

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内容説明

30歳で夭折した天才作家が創造し、すべてのヒロイック・ファンタジーの源となった傑作シリーズを、最新の校訂研究にもとづいて贈る第5集。本集には新訳となる3編を収録した。宝物を狙う海賊たちとの死闘を描いた「黒い異邦人」。最初に発表されたシリーズ作品として読者の熱狂を呼んだ、王となったコナンの物語「不死鳥の剣」。強大な敵の手に落ち囚われの身となったコナン王が、獄中で伝説の魔道士と遭遇する――一大合戦絵巻が繰り広げられる表題作等傑作揃い。/【収録作】「黒い異邦人」/「不死鳥の剣」/「真紅の城砦」/資料編「ハイボリア時代の諸民族に関する覚え書き」/「西方辺境地帯に関する覚え書き」/「辺境の狼たち(草稿)」/解説=中村融

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナハチガル

16
私が手にしたキンドル原書全集は発表年順だが、こちらは物語の時系列順らしい。ひとまず本書収録の短編を三本読んでみた。栗本薫は「《英雄コナン》などのシリーズの失敗は、ヒーロ ーたちが王となり、その座を失うまいとしてしまったことにある」と言っていたが、第一作が王であることに飽いた状態で始まることに驚いた。いきなり外伝ののりである。でかい挽臼を回している間にシュワちゃんになるんちゃうんかい。ともあれ、三篇とも怪奇とバイオレンスに溢れ、常に最前線で暴れまくる様は素晴らしくカッコいい。古臭さを感じさせない名作。A。2024/03/02

鐵太郎

11
解説として、ハワードの晩年が書かれています。晩年といっても30歳の若さで命を絶った人のことですから、年寄り臭くはありません。母親の病気と、人は老いさらばえるまで生きるものではないという自殺願望のため、何かに突き動かされるように創作活動に邁進しつつ、鬱々と生きていたようです。なんというか精神が病んだ人だったのですね。こんな人もいたのです、世界には。2009/05/28

記憶喪失した男

6
「黒い異邦人」はいちばんつまらなかったが、この巻でシリーズ第一作だった「不死鳥の剣」が収録されている。次の巻はいったいどの年齢なんだろう? シリーズ唯一の長編らしいけど。 2016/01/14

KBS

3
作品を時系列順で読んだせいか、『不死鳥の剣』はちょっと前まで異常な程にエネルギッシュだったコナンが王様になった途端に疲れた感じになってしまったのがなんだか可笑しかった。戦いになったら生き生きとするあたりやっぱり根本的な部分は変わってないようで安心したけど。2012/04/27

猫又まこ

3
40代くらいになったコナン。3編中2編はすでに王様。若い時は負け知らずだったけど、王様になったコナンは裏切りとか謀略とかいろいろ大変そうですな。シリーズ第1作はすでに王様編だったと知り、なにか意味深な感じがする。あの豪快な明るさは思い出だったからなのかも、とか。相変わらず、解説がおもしろい。自殺原因説に納得。2009/07/12

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