中世から近世へ<br> 織田信長

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中世から近世へ
織田信長

  • 著者名:柴裕之【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 平凡社(2020/12発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582477474

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内容説明

「時代の変革者」という従来の織田信長像を見直し、当時の社会秩序を重視して天下人へと昇り詰めた「同時代人」信長の姿を明らかにしつつ、中世から近世への移行期の様相にせまる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

17
先日出た平井上総氏の信長本と同じく、金子拓氏・神田千里氏らによる新しい信長像・織田政権論をまとめた一冊。「現状の追認をしつつ、あるべき姿に正していこうとする」という信長への評価は、一昔前の「革命児」からは程遠いもの。天正年間の信長は、京からいなくなった足利将軍の代わりを、荒っぽいながらも精一杯演じようとしたようにも見える(自分が追放したんだけどね)。いずれにしても「革新」か「保守」かという後世の視点を外し、同時代人の目線から見ることが大切である。2020/12/28

coolflat

16
・一般的には信長の傀儡政権とされる義昭政権だが、基本的に信長は義昭政権の運営に介入するスタンスをとっていない。そのことは彼自身が将軍義昭から副将軍か管領の格に就くよう求められたにもかかわらず、辞退していることからもわかる。通説では信長の辞退の理由は中央の実権を握ろうとした彼が、義昭政権内に位置づけられるのを嫌ったためとされるが、実はそうではない。彼自身が義昭政権自体を尊重し、自身の介入を好まなかったからである。天下人として中央を統治する義昭政権を傀儡化しようとする考えは信長にはなかったといえる。2024/12/15

Book Lover Mr.Garakuta

16
【図書館】【速読】:以前に借りて読んでいたのを忘れていたが、読み始まるなり思い出した。結構斬新的で新鮮的な考えになる。2022/05/14

Book Lover Mr.Garakuta

16
図書館本:【速読】:信長を色々な切り口から見た解説本。新たなる信長像が見えたのが良かった。革命時信長の本来の姿に迫る面白い本だった。こういう考え方もありなのねと思う。2021/10/06

Toska

15
織田信長についての語りは結構難しい。専門家の間では久しい以前から地に足のついた実像の探求が続いているのに対し、ドラマや漫画、ゲーム等では相変わらず「時代を超えた革命児」としての信長像が再生産され続けている。本書は言うまでもなく前者の流れを汲むものだが、ちょっと薄味な印象。信長の実像なんか「もう知ってるよ」層と「そんなの興味ないよ」層のギャップを埋められていないのではないか。現時点での研究成果を誠実に、堅実にまとめているとは思うのだが…2023/02/15

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