ソラミツ 世界初の中銀デジタル通貨「バコン」を実現したスタートアップ

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ソラミツ 世界初の中銀デジタル通貨「バコン」を実現したスタートアップ

  • 著者名:宮沢和正【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2020/12発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784822289102

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内容説明

世界初の中銀デジタル通貨(CBDC)を設立4年足らずのスタートアップが実現ーー2020年10月28日、カンボジア国立銀行が世界で初めて中央銀行デジタル通貨(Central Bank Digital Currency=CBDC)である「バコン」(BAKONG)の正式運用を開始した。そのブロックチェーンは、日本のスタートアップ、ソラミツが最初に開発した「日本発」のテクノロジーだ。
いま、中国が実証実験を進めている「デジタル人民元」やスウェーデンの「eクローナ」など、各国の中央銀行はCBDCの計画を急ピッチで進めている。そんななか、世界に先駆けてCBDC第1号となったのがカンボジア「バコン」。そのブロックチェーン「ハイパーレッジャーいろは」は、ソラミツが最初に開発したオープンソースだ。
いまや「デジタル後進国」とも言える日本から生まれた先端デジタル・テクノロジーは、いかにして生まれたのか。アメリカから帰化した共同創業者の武宮誠らを中心にした小さな企業の壮大な世界戦略と「バコン」ローンチまでの経緯、福島県会津若松市でソラミツが手がける地域通貨「Byacco/白虎」プロジェクトの模様などを日本法人を率いる著者が描いた。武宮CEOのドバイ・レポートも収録。

目次

第1章 世界初の中銀デジタル通貨「バコン」始動
第2章 ソラミツという会社
第3章 カンボジアの決済システムの課題に挑戦
第4章 カンボジア中銀デジタル通貨がめざす道
第5章 デジタルタル円への道
第6章 日本初のデジタル地域通貨
第7章 デジタル通貨の未来
・参考資料 中銀デジタル通貨の動き

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

se1uch1

64
世界初のCBDCについて、開発者がその全容を語ってくれいて非常に勉強になった。匿名取引は一定額以上で本人確認を要するようにすることは、デジタル人民元と似たような印象を受けた。カンボジアに住んでいる人に聞いても、まだあまり使われている感はないらしい。今のところ、デジタルリエルしかない訳で、リエルかドルかの二択なら国民がドルを選択してしまうことが影響していそうな気もする。日本への適用という意味では、まだまだ詰めるべきところも多いとは思うが、実際の事業から得られる知見を還元して、日本の成長に貢献してほしい。2021/10/24

リットン

4
日本人のもつ自国通貨への信頼感は世界で見たらレアなくらいだと思うが、カンボジアはどんなもんで、現地の人からはどう捉えられているのだろうか気になる。日本で、円がデジタル通貨になったとして、LINE Payなどがかなり普及している中で、消費者からしたら乗り換える理由があまりない気もするが、どう折り合いをつけてやるのだろう。そのへんは中国を前例としつつ、アセットとして有効活用する方法を模索しているのかな。意外とインフラが整っていない新興国の方がリープフロッグでやりやすかったりするのかもなあ。2021/11/28

伊野

3
ブロックチェーンを用いたデジタル通貨の技術革新が水面下で推進している状況が窺える。しかもその草分け的存在が日本のスタートアップ企業であるから驚きだ。カンボジアのバコンについて、デジタル人民元の登場や米ドルからの脱却の難しさなど立ちはだかる壁は高いが、金融包摂へのアプローチとしてデジタル通貨がどこまで関与できるか注視したい。2021/09/24

Go Extreme

3
世界初の中銀デジタル通貨・バコン始動 ソラミツという会社:ブロックチェーンのスタートアップ カンボジアの決済システムの課題に挑戦:ガバナンスと開発生産性・可用性と拡張性・プライバシー・消費者保護・三権分立 カンボジア中銀デジタル通貨がめざす道:米ドル→デジタル人民元 デジタル円への道:スケーラビリティ問題・世界の流れ=ブロックチェーンによるトークン型・決済システム改革の選択肢 日本初のデジタル地域通貨:白虎・萌貨・自律的な経済圏拡大・社会活動のエコシステム デジタル通貨の未来:分散型の地方創生・第四の機能2021/01/30

ゆう

2
具体的な事例ベースの話なのでものすごく参考になりました。暗号通貨の本は多いですが、CBDCや地域通貨の話を具体的に書いている本は少ないので貴重な本です。2021/03/02

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