快男児! 日本エンタメの黎明期を支えた男

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快男児! 日本エンタメの黎明期を支えた男

  • 著者名:高橋銀次郎【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 日経BP(2020/12発売)
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  • ISBN:9784296103690

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内容説明

武士に生まれながら、明治維新後、「ランプ」の普及をいち早く読み、石油卸業を開業して大成功を収めた大浦新太郎。

日本での成功に飽き足らなかった新太郎は、早々と海外に目を向け、外国商社に頼らず単身外国で陶器を売り込むなど、たくましい商魂を発揮していた。

そんな新太郎が生涯をかけた大事業として取り組んだのが、日本の伝統的なエンターテインメント、軽業芸を世界に広めることだった。

度重なる不運や裏切りで、一文無しになる新太郎。だが、新太郎はあきらめなかった。一座の芸を育て、わずかな可能性にかけて渡航を重ね、ついに欧米で大成功を収めるのである。

海外での成功の次は、日本のエンターテインメントの育成に力を注ぐ。まだ20代前半だった松竹創業者に協力するなど、日本近代芸能を陰で支えたのであった。

今や世界に誇る一大産業に育った日本のエンターテインメント。その基礎を築いた男の波乱万丈の物語である。

目次

プロローグ 二人の男

第一部

第1章 廃藩置県
第2章 ランプ
第3章 石油卸商
第4章 渋沢栄一
第5章 お菊
第6章 油取引所

第二部

第7章 布哇(ハワイ)
第8章 地上の楽園
第9章 宝川伝吉一座
第10章 JAPANESE ACROBATS
第11章 興行師スペリー
第12章 海図なき航海
第13章 契約書
第14章 再挑戦
第15章 曲馬
第16章 大浦サーカス誕生!
第17章 NY(ニューヨーク)
第18章 帰国

第三部

第19章 大谷竹次郎
第20章 新京極とブロードウエイ
第21章 嫌がらせ
第22章 エンターテインメント
第23章 市会議員
第24章 東京・歌舞伎座

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

一笑

9
日本のエンタメの黎明期を支えた大浦新太郎の物語。著者の高橋銀治郎さんは元新聞記者と言うだけあって、余分な描写がなくとても読みやすく、すんなり言葉が落ちてきた。新太郎という名前は息子の名前と同じなので親近感もわいた(息子とは比べものにならないけれど)。今話題の渋沢栄一や松竹の創業者松次郎や竹次郎も登場し、話は盛り上がる。大浦新太郎のような生き方、まさに快男児だけれど実際は難しいだろうな。家族も大変だったのではないかと思う。でも読後感はよかった。2021/12/19

ポジー

2
たまたま図書館の新刊本コーナーで見つけた一冊だったが、引き込まれるようにあっという間に読み終えてしまった。 今話題の渋沢栄一に感化され、自らの道を大きく切り開いていった大浦新太郎という実業家の痛快な武勇伝だった。 それでも歴史的には名が知れていない主人公の波瀾万丈な生き様は非常に興味深い一冊であった。2021/02/12

kent

1
終盤で、そこにつながるのか!というのが率直な感想です。 小説というより無名な偉人伝ですね。とても読みやすく小学校高学年ならば問題なく読めるでしょう。良書です。エンターテイメント関係者は一度読んだらいいとおもいます。2021/08/06

アジャ

1
タイトルの通り、実在した明治時代の経営者の苦労と活躍の物語を爽快に読了。下級武士の四男に生まれながら、明治維新後のランプの普及を見越し石油卸業や商社に頼らず単身でハワイでの陶器販売から、アメリカでの軽業興行で大成功等々沢山ありすぎて書けない。サブタイトルの日本エンタメの黎明期の松竹との関わりには感動した。理屈抜きに面白かった。2021/05/24

NAGISAN

1
江戸から明治にかけて生きた人の物語を読むとワクワクし、勇気を与えてくれる。本書の大浦新太郎もその一人。単なる「金貸し」と思い込んでいた大浦新太郎のイメージが変わった。2021/04/13

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