密着取材・地球帰還までの2195日 ドキュメント「はやぶさ2」の大冒険

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密着取材・地球帰還までの2195日 ドキュメント「はやぶさ2」の大冒険

  • ISBN:9784065219522

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内容説明

辿り着いた小惑星は岩石だらけの「怪物」だった! 
密着取材6年で描く、「世界初」連発の舞台裏。手に汗握るノンフィクションの傑作

私たち生命はどこから来たのか?
そして太陽系はどのように誕生したのか?
宇宙科学の2大テーマの解明をミッションに掲げた日本の探査機「はやぶさ2」がついに小惑星のかけらを持ち帰った。直径約10mの人工クレーター作成、着陸精度60センチメートルの驚異のタッチダウンなど、立て続けに7つの「世界初」を達成したが、その舞台裏は苦難の連続だった。様々な「想定外」が起きて、一時は着陸が危ぶまれるほどだった。しかし、40代前半の若きリーダー・津田雄一プロジェクトマネージャの陣頭指揮のもと、「チームはやぶさ2」は次々に解決策を見出し、数々の逆境を乗り越えた。その快挙の裏には、周到に用意された驚くべき成功の方程式が存在した。6年におよぶ密着取材で、手に汗握る着陸ミッションの舞台裏を描き出す。

特別篇では、ジャーナリストの池上彰氏と原晋 青山学院大学陸上競技部監督が、はやぶさ2を成功に導いた、3つの「勝利の方程式」を分析する。

構成
第1章 「世界初」の旅立ち
第2章 リュウグウとの闘い
第3章 はやぶさ初号機のリベンジ
第4章 人工クレーターを作れ!
第5章 はやぶさ2からの贈り物
第6章 初号機から2号機へ渡された
第7章 はやぶさ2の勝利を呼び
特別篇 

執筆者紹介
NHK小惑星リュウグウ着陸取材班

山崎淑行
NHK報道局 科学・文化部 ニュースデスク
原子力、エネルギー、一般科学、宇宙などを担当。本書では全体の企画・監修を担当。

春野一彦
NHK宇都宮局デスク(報道局 科学・文化部記者)
はやぶさ初号機の地球帰還をオーストラリアで取材。2号機は開発から打ち上げ、着陸の取材を担当。

古市 悠
NHK報道局 科学・文化部記者
はやぶさ2のリュウグウ到着から帰還途中までの2年あまりを取材。現在は医療や農林水産省の取材を担当。

鈴木 有
NHK報道局 科学・文化部記者
人工衛星やロケットの打ち上げ、民間の宇宙開発のほか、基礎科学や文化、ITなど幅広く取材。

絹田 峻
NHK報道局 科学・文化部記者
国立天文台や日本学術会議のほか、現在、文部科学省とJAXAを担当し、宇宙開発や科学技術全般の取材にあたる。

笹川陽一朗
NHK報道局 社会番組部 ディレクター
はやぶさ2の小惑星探査を取材するほか、東日本大震災関連などで「NHKスペシャル」や「クローズアップ現代+」を制作。

目次

第1章 「世界初」の旅立ち
第2章 リュウグウとの闘い
第3章 はやぶさ初号機のリベンジ
第4章 人工クレーターを作れ!
第5章 はやぶさ2からの贈り物
第6章 初号機から2号機へ渡された
第7章 はやぶさ2の勝利を呼び
特別篇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

クリママ

54
地球生命と太陽系誕生の謎を解き明かす手掛かりを得るため、約3億km離れた直径わずか900mの小惑星リュウグウへ向け2014年に打ち上げられ、リュウグウのサンプル採取して2020年に地球に持ち帰り、また旅立った「はやぶさ2」の2195日の旅を克明に取材したもの。周到な計画、繰り返されるシュミレーション、官民問わず多くの人の尽力。私に若さと知力と不断の努力をする能力と運があったなら、こんな仕事に携わりたかった。接近するまでリュウグウがどんな形状の星なのかもわからない、まさに「大冒険」だった。成功、おめでとう!2022/01/13

壱萬参仟縁

41
地元図書館。英検にも英作で宇宙開発は出るので。知識を入れておきたい。図によると、はやぶさ2は、地球の重力を利用して加速する地球スイングバイで燃料を大幅に節約することに成功(35頁)。159頁のスカイツリーとリュウグウ、イトカワの比較は意外にわかりやすい。900mの前者、535mの後者は東京タワーよりも大きい。両者は地球接近小惑星のひとつ(201頁)。記者によると、JAXAは失敗を大事にする文化があるという(291頁)。前例がない時はそれが大事になってくることもあろう。2021/08/18

きみたけ

34
面白かったです。はやぶさ2の偉業の舞台裏を詳細に伝えるドキュメント、上質な映画一本に相当しますね。はやぶさ2の「7つの世界初」はNASAにも対抗しうる日本の技術の誇りです。ピンポイントタッチダウンは「飛行機の高さの2倍のところから甲子園球場のマウンドに降りる」ほどの着陸技術力で、はやぶさ2を支えた日本のものづくりは本当に素晴らしいと思います。小惑星リュウグウは太陽系誕生の前や初期の物質や痕跡が残されている可能性が高く、太陽系の「タイムカプセル」と言われています。小惑星リュウグウに接近した時の写真に大興奮。2021/05/29

yyrn

27
300 頁中50頁で「はやぶさ2」は早々に小惑星リュウグウに到着してしまうので、どこに山場が来るのかと思いながら読み進めたが、小山はあっても、残念ながら?初号機の帰還時ような手に汗握るドラマ(全4エンジンの停止、通信途絶)は起こらず、初号機での数々の危機を乗り越えた教訓を生かし、ほぼ完ぺきに計画は遂行されたようで、読み物としてはつまらないが、世界初の7つの技術を成功させるなど日本の科学力の高さは誇らしく、またそれができる国情を嬉しく思う。軍隊が国民に銃を向けるミャンマーような国では百年経っても無理だろう。2021/04/20

スプリント

11
はやぶさでの経験値があったからこそ「はやぶさ2」は順調にミッション遂行ができただとわかる。 2022/01/10

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