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内容説明
知らず知らずの間に搾取されている――。2012年12月から始まったアベノミクスによる景気回復は、中国に端を発した2020年の新型コロナウイルスのパンデミックにより露と消えた。そもそも、この好景気は大企業の業績改善に一定の効果があったとされるものの、日本人の賃金は先進国で唯一下がり続け、GDP(国内総生産)も低成長が続いている。では、こうした経済のもとで、いったい誰がどのようなカラクリで儲けているのだろうか。デジタル化が進み、経済のルールが大きく変化するなか、身近な商品から最新のビジネスの仕組みまでを検証する。そうして、炙り出された驚きの“真実”とは――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
13
オススメ本。常識的な内容もありますが、経済に疎いという自覚がある方は是非読まれた方がいいと思います。よくある脱税の手口も紹介されていますが、決して試してみないように(笑)。2024年の新紙幣発行に合わせて預金封鎖・資産課税されるのではないかという噂話も紹介されています。こんなこと書いて「取り付け騒ぎ」起きたらどうするねん!と心の中でツッコミながら読んでいましたが、借金1200兆円を超える国ならあり得ないとは言い切れないところが怖ろしいところです(汗)著者は投資コンサルなので「投資のすすめ」的内容もあります2021/08/11
まゆまゆ
11
経済社会の本音と建前、オモテとウラを紹介していく内容。歯医者の数はコンビニよりも多く、しかも増えすぎたため新規開業よりも廃止のほうが多い、といった豆知識から、生命保険料の付加分が6割近くあること、化粧品の原価は数百円、といった業界裏話、いかに企業が税金を払わないようにするための仕組みが蔓延っているか、などなどどこかで聞いた話も含めて世の中の仕組みの一部が再確認できる。2021/02/02
Katsuto Yoshinaga
8
転売ビジネスから自己投資でのぼったくりまで、53の経済ネタを総花的に解説。ちょっと物足りなくも感じたが、読み通すうちに、正鵠を射たところがチラホラある。小説等で登場する経済事案の辞書として、なかなか良い。「行政の立ち入り検査基準が明瞭でないため、貧困ビジネスが増える」「坊主丸儲けのカラクリ」「仮想通貨のマイニング≒全ブロック台帳への追記作業」「医学会、薬局、WHOは製薬メーカーとずぶずぶ(ex.高血圧の基準を93年にWHOと国際高血圧学会が結託して変更)」等々、興味深いネタが満載。2020/12/27
小僧武士
1
目についたのが公証人や宝くじ等に官僚の天下りが多いこと。もしかしてアベノマスクやGOTOキャンペーンも政治家主導ではなくて、官僚が天下り先を確保するために行っているのではないかと疑いたくなる。この本を読むと、当たり障りのないことしか報道しない新聞やニュースを見るのが馬鹿馬鹿しくなる。2020/12/12
Noriko S
0
図書館本。葬儀屋や化粧品、ブランド物、政治家やAIについてまで、幅広く、なぜそうなるのかについて書かれてある。かなりショッキングな内容も多く、考えさせられた。2024/01/17