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内容説明
森に生まれた子鹿のバンビが,仲間たちと交わりながら,いきいきと成長していくさまを描く.初めて草原に出たときの喜び,人間に遭遇したときの恐怖,思春期の目覚め,森の古老へのおそれ…….森の動物たちの世界を,詩的な筆づかいで愛情を込めてとらえた,動物文学永遠の名作.新訳.
目次
1 森の小部屋で生まれる┴2 はじめてのことがいっぱい┴3 危険ということ┴4 鹿の仲間┴5 さまざまなことを経験する┴6 古老との出会い┴7 あいつ┴8 二枚の葉っぱ┴9 冬が来て┴10 包囲されてしまった┴11 春のめざめ┴12 ぼくが好きかい?┴13 親類の大きな鹿┴14 呼び声┴15 ゴーボとの再会┴16 ふしぎなはなし┴17 不幸なやつ┴18 窪地のむこうがわ┴19 ゴーボの最期┴20 ひとりでいる┴21 轟音、負傷┴22 秋、移り変わり┴23 あいつのイヌ┴24 古老との別れ┴訳者あとがき┴本文さし絵 ハンス・ベルトレ┴カバー画 菊谷詩子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
96
動物からの視点がこの本の醍醐味であろう。人間をあいつと括り一色端にすることで動物からみた恐怖が伝わる。小学生や中学生にも分かり、かつ大人にも不足ない良い本である。2016/10/07
NAO
79
【「男祭り週間」参加】フランスの森。そこに住むノロジカたち。その森で、ある春の日生まれたバンビは、生まれたときから容貌がすぐれ、森の動物たちは彼の誕生を祝い、彼がやがて森の王者になるだろうことを予言する。というと、ライオンキングのようだが、主人公は鹿なので、そこまで派手な話ではない。なにしろ、鹿はどんなに立派な角を持っていたところで、草食で臆病な動物なのだから。だから、この話も、派手にバンビが活躍するという話ではなく、森の自然の豊かさ、そこに住む多彩な動物たちの暮らしぶりが生き生きと描かれている。2020/05/24
はる
67
思いの外深く、重厚で、考えさせられる内容でした。子鹿のバンビの成長を描く物語であると同時に、私たち人間と自然との向きあい方を問う内容ですね。四季折々の美しい自然。個性的な動物たち。だが、ほんの僅かな油断が死を招く厳しい世界。その情景を徹底した動物視線で描く作者の筆が見事。彼らの目に映る人間とは…。2010年に新訳された版なので読みやすく、言葉の違和感もありませんでした。2019/12/06
syaori
65
豊かなドイツの森を舞台に、子鹿バンビを中心に物語が進みます。描かれるのは多様な生き物が融和し、同時にイタチが野鼠を捕食し、リスがバンビに構わず話し続けるように互いに隔絶・自立した人間社会にも似た森の姿。その中で彼は彼らを狩る人間の脅威や冬の辛さ等を経験しながら成長してゆきます。彼の目を通し、自分をしっかり保つために「ひとりでいる」ことの大切さや、森の外にいる人間も彼と同じく苦しみ悩み死すべき存在、自然の中にある存在だということが語られて、世界やそこで生きることについて新たな視点から考えることができました。2026/04/10
優希
44
子鹿の可愛らしい姿を描くと思いきや、命など生あるものを深く描いているのですね。森の動物たちの一生を愛情こめて描いていて、リアルさを感じます。自然は生きているのです。2023/06/23
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