内容説明
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ビッグデータやIoTなども巻き込んで発展し続ける人工知能研究は今後、社会にどう受け入れられていくか? その鍵について著者は、社会システムを構成する人工物に「心的機能」が備わることと説き、それを「ココロの創成課題」と呼ぶ。
本書は、その課題の実現を目指して研究を行ってきた著者の人工知能研究の足跡(動画像処理・強化学習・身体性・情動・共感)をたどりながら、ロボカップ研究(認知発達ロボティクス)から導き出された認知の問題意識などの重要性と成果、そして課題を解説する。各分野のキーパーソンとの対話やその知見なども紹介。
目次
第1章 序章:哲学者鷲田清一との語らいの中に研究の本質を見る
第2章 はじまりは人工視覚の研究
第3章 人間と人工物の間の関係に対する基本的な考え方
第4章 身体・脳・心の理解と設計を目指す認知発達ロボティクス
第5章 情動から共感へ
第6章 脳神経系の構造と身体との結合
第7章 身体表現の獲得
第8章 共同注意の発達
第9章 模倣とMNS
第10章 人工痛覚と共感の発達
第11章 音声の知覚と発声の発達過程
第12章 言語獲得の過程
第13章 自己認知・身体表象と社会脳解析
第14章 エピローグ:ニューロモルフィックダイナミクスへの旅立ち