内容説明
外向型人間にものさしを合わせたかのような世の中で、内向型人間は深く悩みながらも懸命に生きている――。アジア圏女性のメンターとして愛される著者が、自身の内向的な人生を振り返りながら、どうすればそんな自分ともっと親しくなり、ささやかな幸せを育むことができるのかについて考察したエッセイ集。
内向型人間の気質に寄り添いながら、ほんの少しの勇気を出して一歩踏み出すことを応援する著者の言葉に励まされる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
79
この本に出会えて良かった。目次に目を通しただけで私の為に書かれた本だと確信。本文を読み進めていくうちに、私だけじゃないんだという安心感に包まれた。私に問題があるのでは無く『生まれながらのもの』だったんだとホッとした。ここまで私を理解してくれる本があるとは…。ただ生きていく為にはある程度の『社会性』は大切とあり、自宅以外の場所では無色透明になりたい、夢は引きこもりという私には反省するべき所かも。無理せず、少しづつ前進出来たらと思う様になったのはもしかしたら大きな収穫なのかもしれない。2772020/12/14
ちゅんさん
49
すごく響く言葉がたくさんあった。私も思考も行動も内側に向かいやすく持って生まれたエネルギーが少ないのでつい“やめとく”を選びがちだ。なので著者が言うように“内向型人間が自分を守る方法はただひとつ、動くこと、行動することだ”は胸に刻みたい。行動は裏切らないから2022/03/21
りらこ
22
え？これもしかして私のこと？私が書いたんだっけ？錯覚するほど自分のことでした。 明るい声と表情と笑顔でいることが良しとされる環境にいる自分にとって、心がじんわり穏やかになり、嬉しい気持ちで読み進められました。しかし！一人で籠りたい、という気持ちが募ったことも事実。思い切り内向的な自分を肯定して、独りで過ごして暮らしたい！という気持ちと憧れが出てしまったので、そのバランスを求め彷徨わなければ均衡が保てそうにありません。しかしきっと同じように感じている人たちもたくさんいることでしょう。好きなように生きるよ！2020/12/14
翡翠
15
内向的人間にとって、人と会うことは極力避けたいし、家に閉じこもって本を読んだり、自分一人の時間を味わうことが何より至福の時である。それはずっと前から気づいていたことだし、ほとんどの本がそれでいい、と肯定している。それでもこの著者は、人間として成長するために新しいことに挑戦し、「自分らしさ」をつくるために「外の世界」で経験し、自分を定義する記憶が必要だという。2022/01/11
えりまき
15
2021（17）全体の5割とも8割ともいわれている「内向的」な人への、自称内向的な著者からのアドバイス的なエッセイ集。「食べていくために稼ぐお金の相当部分は、人とうまく関わることによって与えられることが多い。」から、社会性スイッチを入れて大人のたしなみとしてよい人間関係を築く。「外向型人間が人間の基本型？」「集まるのは4人までが限界です」「人とは狭く深く付き合いたい」に共感です。2021/01/24
