内容説明
第二次大戦後,人権に関するさまざまな国際ルールがめざましい発展を遂げ,日本もそれを守ることとされている.日本社会で現実に起きているさまざまな人権問題も,これらの国際人権基準に照らして考えることで,新たな光を当てられ,解決の方法を見出すことができる場合が少なくない.日本の現場から国際人権法の「活かし方」を考える.
目次
はしがき┴序章 国際人権基準とそのシステム┴国際的な人権保障の出発点は国連憲章/世界人権宣言/国際人権規約,その他の人権条約/「国連憲章に基づく手続」と「人権条約に基づく手続」/報告制度/報告制度が生んだ成果/名古屋刑務所事件/一般的意見/個人通報制度/日本国内における人権条約の位置づけ/憲法と条約との関係/国際人権基準に照らして人権保障のあり方を考える┴第1章 「不法滞在の外国人」には人権はないのか 入管収容施設の外国人┴退去強制手続と収容/入管収容施設内での処遇/マクリーン事件判決の論理/「管轄下にあるすべての人」への人権保障/難民条約との関連/裁判を受ける権利の侵害/外国人にも家族生活の保護を受ける権利がある┴【コラム 技能実習生の人権】┴【コラム 国際人権法の誕生とその背景】┴第2章 人種差別・ヘイトスピーチ 差別を「禁止」する法の役割┴社会生活における人種差別を禁止する法律がない日本/民法の「不法行為」の規定をあてはめて解釈する迂遠な方法/人種差別を扇動するヘイトスピーチ根絶のための国の義務/諸外国の立法の例/民族的出身に基づくヘイトスピーチは人種差別/ヘイトスピーチ解消法の限界/ネット上のヘイトスピーチに対する取り組み┴第3章 女性差別の撤廃と性暴力┴セクハラは「性(ジェンダー)暴力」であり,「女性差別」/諸外国の立法/「暴行又は脅迫」要件/女性の権利を法的に保護しないことによる国の条約違反┴第4章 学ぶ権利実現のため措置を取る国の義務 社会権規約の観点から┴上がり続ける大学の学費と私費負担/社会権規約が要求している措置/単なる努力義務ではない/意図的な権利後退措置は社会権規約の趣旨に反する/「高等教育無償化」を謳う政府の施策がはらむ問題/【追記】コロナ禍で顕在化した人権問題と今後の課題┴【コラム 人権保障と予算】┴【コラム 日本にも国内人権機関を作ろう】┴読書案内
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sayan
フム
あんさん
ヤギ郎
なーちゃま
-
- 電子書籍
- 【単話版】余命半年と宣告されたので、死…
-
- 電子書籍
- 縛って、結ぶ~奥さんの性癖知ってますか…
-
- 電子書籍
- てのひらの晃くん 6 マーガレットコミ…
-
- 電子書籍
- +C sword and cornet…
-
- 電子書籍
- 35歳までには“最低”知っておきたい …