朝日新書<br> 不思議な島旅 千年残したい日本の離島の風景

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朝日新書
不思議な島旅 千年残したい日本の離島の風景

  • 著者名:清水浩史【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2020/12発売)
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  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022951038

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内容説明

小さな島は大人の学校だ。消えゆく風習、失われた暮らし、最後の一人となった島民の思い──大反響書籍『秘島図鑑』(河出書房新社)の著者が日本全国の離島をたずね、利他的精神、死者とともに生きる知恵など、失われた幸せの原風景を発見する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

50
改めて暮らしを営むということを考えた。それと、人がいなくなると、家屋が傷み環境も変わるスピードということ。そんな様子は、山間に入ると見かけることがあるが、再認識した。そんな島を巡るものがたりではあるが、そこに息づく人がいて、その島の文化・歴史をつないでいるのだ。その中でも、姉守の伝統は素晴らしいと思う。以前は、町内みんなで、お互い様に協力してということが多かった。その記憶は今でも鮮明にある。ここに人の原点があるように思う。2021/04/26

kawa

38
山国に住んでいるので海や島に格別の憧れがある、で、本書。知られていない島旅観光案内かと手に取ったが、やや趣が異なり、島好き著者による今もわずかに息づく風習、失われた時間や暮らし、一人しか住民のいない島等を中心の追っかけ旅。多良間島に残る「守姉」(もりあね)、斑島の「小値賀盛り」(おぢかもり)の風習が興味深い。そう言えば、偶然直前に読んだ吉村昭氏の「海の鼠」も、昭和20年代、何百万匹の鼠に襲われた愛媛県の戸島(とじま)の物語。今はどうなっているのだろう。2021/01/23

おいしゃん

37
離島関係の旅行記はいくつか読んできたが1、2を争う良本。 独特な風習を持つ島々を、フナムシをつぶしただけで落ち込むような、著者の優しい視点から取り上げ、どこの島も行きたくなる。2021/01/02

雲をみるひと

19
離島訪問記。実際に作者が島や関係するエリアを取材したエッセイのスタイル。取り上げられていることをあまり見たことがない人口が少ない島など作者の個人的な思い入れが強いと思われる複数の離島が章毎に取り上げられている。章はテーマ毎に分類、整理されていて、各章の分量も適度だと思われる。なかなか練られている作品で離島に関心があれば楽しめる内容だと思う。2020/12/23

木ハムしっぽ

15
海に囲われていると言う島の特性から、其処に根付いている風習には興味深いものがある。沖縄の多良間島には「守姉」という風習があり、10歳前後の近所の子どもが乳幼児のお守りをするらしい。東京の新島には流人になった人の墓が守られる風習「だんとう」があり、敷き詰められた白砂を年に2回も入れ替え、日々の清掃も欠かさないとか。いずれも人口減少と共に廃れつつあるようだが、先祖代々が大事にしてきた風習だからこそ、島人にとっては誇りでしょうし、日本の誇るべき文化だと思う。廃れつつあるのが残念。2021/08/17

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