朝日新書<br> でたらめの科学 サイコロから量子コンピューターまで

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朝日新書
でたらめの科学 サイコロから量子コンピューターまで

  • 著者名:勝田敏彦【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2020/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022951045

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内容説明

「でたらめ」の数学「乱数」は規則性がなく、まとめられないことにこそ価値がある。サイコロや乱数表にとどまらず今やインターネットの暗号、地震予知、建築設計などにも使われる最新技術だ。この優れものの知られざる正体に迫り、可能性を探る科学ルポ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

61
コンピュータ暗号からプロ野球まで、乱数という「デタラメ」を知れば、数の世界の奥深さが見えてくる。この数十年の計算技術の進歩とともに、乱数の必要性は増していて、とうの昔に人間の手作業で作れるような世界ではなくなった。本当に規則性のない数の並びが、実は無理数をもってきても難しく、平方根はダメ、何と自然対数の底eもダメ、となると……? 本当にそうなのかと言われると、無限という壁につきあたる。しかし無理数の世界は実は具体的な10進表記以外に表現できないという乱数の候補が、それこそ無数にあるはずだと思うのだが?2020/12/19

inami

23
◉読書 ★3 「でたらめな科学」と思い込み読んでみたのですが、「でたらめな数(乱数)」のお話でした。「乱数」は、世論調査、コンピューターゲーム、情報セキュリティ分野、プロ野球のバッテリーのサイン交換に使われていたこともあったりと用途は幅広い。ただ、質のいい乱数を作るのは一苦労とのことで、2008年に内田教授は「レーザーカオス乱数」で1秒間に17億個発生させるという世界記録をつくったが、今では毎秒1兆個つくられるとのこと。他に地球に太陽をつくる研究や量子コンピュータの話もあり、そこそこ面白かったです。2020/12/16

P.N.平日友

12
乱数にまつわる話題を一般向けにした読み物。数式は少なめ。ただ簡単ではない内容である。研究者に取材をして臨場感がありワクワクする。乱数生成にまつわるドラマから始まり、量子コンピュータでしめくくっている。普段意識しないけれど、乱数を身近に感じれた気がする。2021/01/11

jackbdc

11
乱数列の魅力が少しだけわかった気がした。私は勘違いしていた。乱数列を取扱う事が面白いのではなく、”美しい”乱数列を取扱う事に数学者は惹かれという事を初めて知った。シンプルさや分かり易さに挑む行為はまさに数学的である。印象に残った点3つ、1.良い乱数:以下の2つの条件を満たすもの①これまで出た数値がバラついている、②次の桁で出現する数値の発生に規則性がないこと。2.パイ(円周率):相当に出来の良い乱数列であると知り驚く。3.暗号の解読:英語の文字ずらしは出現頻度により簡単に解析できると聞いて目から鱗。 2021/11/18

DEE

10
乱数のお話。 規則性があってはいけない、繰り返してもいけない。何かしらの計算で乱数を作っても、計算するということが規則性になってしまったりする。なんともつかみどころのない数字。でもこれからの暗号にもガンガン使われていくので、ぼんやりとだけでも知っておきたい。2021/07/25

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