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内容説明
作家だった祖父の死後、遺品の中から見つかった未発表の私小説。そこには、愛妻家だったはずの祖父の愛人に寄せる想いが綴(つづ)られていた。人の心の移ろいに戸惑う一菜(かずな)だったが、その愛人のもとを訪ねることになって…?芦原妃名子の描く甘く切ない長編恋物語集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
英知@マンガ専用
23
(再)初読みは2007年。2つの読み切り収録です。「月と湖」は切なくて哀しいお話でした。一葉のおばあちゃんのセリフが印象的。私は2つめの「12月のノラ」がすごく好き!いい男になって戻ってくるなっちゃんを見たくてたまらないです!余談ですが、芦原先生の描く男の人の手が好きすぎて、ついつい目がいってしまいますw手で顔を覆うシーンとかちょっとした仕草の手がカッコよすぎてたまらんですw2015/05/16
十六夜(いざよい)
10
中編2作の作品集。表題作は、少し大人な内容で大人になりきれない主人公の等身大の反応がリアリティがあって良かった。作品を読んで改めて、綺麗なタイトルだなぁ…と感じた。「12月のノラ」はなんとなく悲しい終わり方をするのかなって予想してた分、良い意味で裏切られたのが心地よかった。2015/03/15
exsoy
9
どっちの話も好き。そんざいをまっしょーされちゃうよ。2010/09/06
銀雪
7
「しょせん男の人なんて『愛してる』と言いながら女に恋するフリをして 本当はもっとずっと遠くのほうを見ている」あたりの箇所にすごく納得。著者は本当に男心をよくわかってるなー。本にまつわる長編2編、どっちもすごく良かったけど「12月のノラ」のが好きかも。でもどっちも、定番の少女マンガっぽくない結末なのがいい。2010/04/17
葉鳥
6
【再読】『月と湖』祖父の想い人と過ごす中で残された祖母と自分を重ね合わせていることに気付いたシーンが印象深い。『12月のノラ』幼いなっちゃんが現状から抜け出した勇気に圧倒される。ノラによって再び縁の繋がれた2人の行く末が良いものでありますように。2編とも静かで、美しい。2017/04/23