講談社文庫<br> 生き仏になった落ちこぼれ

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講談社文庫
生き仏になった落ちこぼれ

  • 著者名:長尾三郎【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥398(本体¥362)
  • 講談社(2020/12発売)
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  • ISBN:9784061850781

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内容説明

現代の生き仏――とたたえられる酒井雄哉大阿闍梨。人間失格ともいえる青春時代の後、三十九歳で比叡山に登り、仏門に入る。捨身苦行を志し、二千日回峰を達成。死臭ただよう「堂入り」、死に装束を身にまとい、自害用の剣をたずさえての「回峰行」――師の半生を通し、日本人の生き方を問う感動の話題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

45
1988年刊。比叡山で千日回峰と呼ばれる苛酷な修行に耐え、昭和の生き仏と呼ばれた酒井雄哉大阿闍梨の半生を記す一冊。 予科練で特攻できなかったことで屈辱を味わい、起業に失敗し妻の自殺に思い悩んで39歳で出家。年齢のハンデをはねのけ優秀な成績で卒業して千日回峰行を志願。30km以上の山道をおよそ1000日歩き続けるなかでは、ぞんざいな師匠の態度に心を揺らし、同じことを延々と繰り返して良いのか自問自答する場面も。9日間断食して不眠不休で真言を唱える「堂入り」の行を無事終えて阿闍梨の称号を得るまでを描きます。2020/06/21

Satoshi

9
クレイジージャーニーで千日回峰行を知った。比叡山の千日回峰行を成し遂げた酒井大阿闍梨の半生記となるが、波乱万丈とはこの人生と言える。第二次世界大戦では731に関わり、事業に失敗し、妻を自殺で亡くす。40歳から比叡山延暦寺に入山し、小僧として下積みを励んだ後に過酷な修行を結願する。ヒロイックに描いていないぶん、酒井大阿闍梨の偉大さがわかる。ドキュメンタリーの大傑作、人生に悩んだ時に読み直したい。2022/07/16

Sumiyuki

3
再読。徴兵逃れのために、防疫研究室に入り、同時に通っていた慶応夜間を落第しそうになると、予科練に入るが、死に損ない、戦後、株で大損し、妻に自殺され、罪滅ぼしのため、比叡山に入山した人生の落ちこぼれ。そこから、千日回峰を二回成し遂げ、現代の生き仏となった酒井大阿闍梨さんのお話。読書の趣味の合わない両親が、この本だけは名作だ、と言う。たしかにこの本はこれからも読みたい。2011/04/08

も~り~

0
壮絶な人生2011/06/08

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