内容説明
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【知れば知るほど好きになる!? 「カラスはなぜ怖いのか?」がわかる本!】
黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。
不吉なシンボルとされる一方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。
「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」
――はじめにより抜粋―――――
カラスは否応なしに、あなたの隣にいる野鳥、隣人です。
はるか昔からカラスは人間の近くにいて、伝承の中でも神であったり、イタズラものだったりしました。
好き嫌いはあっても当然でしょうが、カラスのことを知っていると、
少なくとも、「わけがわからなくて怖い」という印象は薄れるはずです。
落ち着いて見てみると、カラスって面白いこといろいろしますよ?
世界でハシブトガラスがこれほど間近に見られるのは日本くらいですから、見ないのはもったいないのです。
では、カラスの世界をご紹介しましょう。
<著者について>
松原 始(まつばら はじめ)
京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。専門は動物行動学。東京大学総合研究博物館・特任准教授。研究テーマはカラスの生態、および行動と進化。『カラスの教科書』(講談社文庫)など著書多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
72
以前から気になっていた松原始さんのカラスの本、こちらはタイトルどおりの図解。怖そう、鳴き声がうるさい、羽を広げると大きい、生ごみや死骸を食べてる…etc、あまり良いイメージを持っていなかったカラスだが、可愛いイラストににんまりしてしまった。見開きに書かれたタイトルも一捻りあり興味深い。なるほど、鳴き方にも意味があり、食べ方も賢い、子育ても真面目!知ってみればなかなか面白い。毎朝、ゴミ収集所にいるカラス、次からはじっと見てしまうかも。2023/06/25
ニッポニア
47
何と愛くるしいのかよ、カラス。以下メモ。神話でも引っ張りだこ。カラスと言う鳥はいない。カラス系に含まれるカラス属が狭い意味でのカラス。道具を操るカレドニアガラス。カラスにとって、ゴミ袋の中の残飯は皮に入った肉とみなす。会話はしないがコミュニケーションをとっている。最長60年生きる。群れてはいるが、ボスはいない。マヨネーズが大好物。意地悪した人も餌をくれた人も覚えている。カラスが神様だった時代。キリスト教では忌み嫌われる。意外と懐く。でも飼えない。2025/02/02
Natsuko
26
カラスに特段興味があるわけではないが、例によって図書館イベント棚にて。知っていたことも、知らずに驚くような習性もあったが、明日からカラスを観察する目も耳も違ってきそうで楽しみ。電線の上でサイドステップ踏むという求愛中のカラスをこの目で見てみたい。この「眠れなくなるほど面白い」シリーズ、マニアックなテーマもずらり✨「睡眠」「聖書」あたり興味深々。 2022/01/24
kei-zu
22
身近にありながら、なかなか近寄りがたいカラスについての解説。 その昔は、神の使いと見られていたとの話しは面白い。サッカーの日本代表のシンボル、3本足のカラス(八咫烏)は、とても大きい(たくさんの(「八」)長さがある「咫」)カラスとのこと。 ヒナを拾ってはいけない、餌をあげることはその動物の置かれた環境を破壊することになる、など野鳥との関係についてもいろいろ勉強になりました。2023/01/22
あつお
16
誤解の多いカラスの真実。 黒い見た目、獰猛な動作から私達が恐れる「カラス」。しかしその実態は意外と可愛いもの。主な内容は①ゴミ漁りの真実、②人間への空襲。①については、カラスはただ単に生存の為にゴミ漁りをしている。それも人間に怯えながら。人間を襲うのはヒナを守るときくらいで、基本的には人間が危害を加えなければ何も恐れることはない。②について、カラスはたまたま止まりやすい電線、人間はその下の歩道を歩いているだけ。カラスが意図して糞を命中させているわけではないのだ。 カラス以外にも、あらゆる偏見を減らしたい。2022/10/16