内容説明
ほんとうの”自立”って、なんだろう。 「四月の永い夢」で世界的評価を得た中川龍太郎監督。その最新作「わたしは光をにぎっている」を、監督自らが小説化! 上京した少女の思いを繊細に書きあげる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねおん
3
映画の公開を心待ちにしていた作品の小説。とても読みやすかったし、主人公の澪に何となく自分との近しいものを感じて読んでいて心地よかった。澪の成長物語のようでいて、「場所」にスポットを当てた作品と監督があとがきでおっしゃっていてなるほど…と。素敵だなぁ。生きているといろんなことがあるけれど、光の方へ向かっていたいな。どんな時でも自分の中で大切なものを握りしめて、しゃんとしよう。カネコアヤノさんの寄稿もよかった。主題歌がとっても素敵なので映画館で聴けるのがこれまた楽しみ。早くスクリーンで観たい!2019/11/20
は?
2
昭和の香りのする街並みにある銭湯を中心にしたノベライズ 少し人間関係が苦手な主人公の成長にエール / 再開発は必要なことかもしれないが,そこに住む人たちの人間関係も再構築しなければならない事を考えさせられる 人は街並みを育て,街並みは人を育てる 街は一瞬で変われるかもしれないが,人は一瞬では変われない2019/12/16