内容説明
変化し続けるヒップホップの主要作品が、この1冊でわかる!
シュガーヒル・ギャング「Rappers Delight」、あるいはアフリカ・バンバーターの『Death Mix』から──ヒップホップの誕生、絶えまなく生まれるストリートの音楽。ポップスとしての地位を確立する他方ではインディ・シーンが立ち上がり、ウェッサイのファンクが脚光を浴びたかと思えばネオ・スクールが台頭する。変化し続けるヒップホップの主要作品が、この1冊でわかる! 著者は、元『bmr』編集長の小渕晃!
【著者】
小渕晃
TOWER RECORDS アルバイト、CISCO 勤務を経て、1996年から2010年まで月刊誌『bmr (ブラック・ミュージック・リヴュー)』編集、後に編集長。現在はフリーのライター、編集者。
目次
1974~ ヒップホップの誕生
1982~ エレクトロ・ブーム
1984~ ストリート回帰~第2世代の登場
1986~ ヒップホップ・ネイションの誕生
1988~ コンシャス~メッセージ・ラップ
1988~ ギャングスタ~プレイヤー・ラップの隆盛
1990~ ニュースクールからハードコアへ
1992~ Gファンクの猛威
1992~ サウス~ミッドウェスト・シーンの台頭
1994~ リリシスト~サグ/マフィオソ・ラップ
1994~ ポップなスタイルの復活~全米のポップスに
1996~ コンシャス派~インディ・シーンの盛り上がり
1999~ ウェッサイ・ファンク2000
2000~ サウス&ミッドウェストの時代
2006~ 「クール」の再定義
2011~ ヒップホップの新時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
K.C.
1
帯にあるとおり「ヒップホップ全時代の主要アルバムが1冊で分かる本」で、アルバム(or12インチシングル)をベースにコメントをつけていく形式。ヒップホップの歴史を文章で書いているというわけではない。 洋楽を聴きだした中2=1984年のわずか10年前にヒップホップが誕生し、今やメインストリーム化(昨年は日本語ラップの祖の一人、いとうせいこう氏の30年記念フェスもあった)。見ていると、CDとして持っているもの、買ったもの、記憶に残っている(が処分した)もの、など過去を振り返ることができ、感慨深いものがある。2017/08/05
72ki
0
ディスクガイド本だけど、あえて最初から最後まで、普通の本として読んだ。バンバータからチャンスまで同じ音楽ジャンルとして扱うのは流石に無理がある。でもそれがヒップホップ。「ヒップホップの何が好きって、ぼくは音に他ならない」と言う著者の姿勢は前面支持。なぜなら私もそうだから。ラップの優劣とか言葉の意味がとかゲームのルールがとか、いろいろあるにはあるけどさ、でも、こんなサウンドが他にあるか? 最高のミュージックです、ヒップホップは2017/12/08




