内容説明
それは、絶対に叶わない、誰にも言えない恋だったーー。
木下香織は二十歳の普通の大学生。友人もいて、バイトもして、片思いだけど好きな人もいる。だけど突然、気絶するように夢を見てしまう。遠い昔のような、不思議な夢のなか、もうひとりの「わたし」は、そこでも片思いの恋をしてしまう。叶うことがないとわかっている切ない恋を、誰にも言えないまま、現実と夢を生きる香織。この夢、この恋は、一体なんなのだろう。「私」ともうひとりの「わたし」が巻き起こす、ちょっと不思議な恋の物語。叶わない恋を叶える方法なんて、あるのだろうかーー。
“切ない系ヒットメーカー”いぬじゅんの最新&最愛&最高傑作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カゲツナ
3
泣けました。 REINという店。中村さんを好きな佳織。佳織が見る夢。ネタバレになるから言えないけど、同タイトルの曲の歌詞とリンク。読み終えて歌の歌詞が不思議と流れてきた。素敵な物語でした。秒で切なみです。 余韻に浸る私。 #ステキブンゲイ 2020/11/18
ばくちく
1
予感はいつも突然に。「予め感じる」ことを「予感」と呼ぶのは知っていても、私の場合、ことが起きてから気付く事が多い。この本のタイトルでこの書き出しを読み、ある予感を感じたので読むことにしました。ある予感は外れることなく当たりました。皆さんも、もしも何かの予感を感じたら読んでみて下さい 2022/10/10