内容説明
灰かぶりの乙女への愛なきドクターのプロポーズ
両親を事故で亡くしたアラベラは、生活を一新する必要があった。慣れ親しんだ田舎を離れ、ロンドンに出てきた彼女は、偶然見つけた求人にすがるような思いで応募した。医師であるタイタスのオフィスの地下室に住み込んで、管理人として日々の細々とした雑務を引き受けるのだ。採用されたアラベラは、すぐに有能ぶりを発揮する。そんな彼女を見て、身を固めることを考えていたタイタスは、ふと妙案を思いついた。彼女は“妻”としても有能に違いない。突然の雇い主からの求婚に、アラベラは驚くと同時にときめいた。
*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
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元はそれなりの家柄のヒロインは両親が残した借金のため犬と猫を抱えて露頭に迷うことに。住み込みで動物が飼える病 院の管理人に応募する。きつい仕事ながら満足していたが、病院の共同経営者のヒーローは、ヒロインにこの仕事は向いておらず、自分の祖母の付添の仕事を紹介する。その後友人の関係を保った結婚をしようと持ち掛ける。ベティさんのヒーローにしては感情も分かりやすく、ヒロインもギャンギャンと反論ばかりしないので、読みやすかった。意地の悪い婚約者もいないし、こんなストーリーの方が好みですね。2021/01/31
akiyuki_1717
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再読。やはりベティーさんの作品の中では好みでした。ヒロインは両親が生きてきる間はそれなりの裕福な生活をしていたのに、住み込みで働かざる追えなくなっても悲観することなく懸命に働き状況を良くしようとする姿が健気。ヒーローに対して一度だけ腹を立てるが喚き散らしたり、ツンケンするわけでもなく冷静だったのが印象的。ヒロインの勘違いをそのままにして事態を悪くするヒーローはいつも通りだけれど(笑)2022/06/25