内容説明
私は単なる彼の子供たちの母親代わり。愛どころか欲望の対象ですらない。
病身の母と2人の異父弟を養うため、介護施設で働くレティ。 借金の取り立てに追われ、やむなく裕福な祖父に助けを求めると、金を出す気はないが、代わりにある男に連絡するよう勧められた。レオ・ロマノス? ギリシアの大富豪がなぜ私に会いたがるの?じつは彼は妹の幼い遺児4人を抱え、途方に暮れていたのだ。「ナニー代わりの妻が必要だ。体は求めない。愛人で満たす」婚前契約書を手に事務的に求婚するレオに、レティは驚愕した。お金のため、受け入れるしかない。でも愛されない妻でいいの?すでに彼の官能的な魅力の虜になりかけているというのに……。
■大スター作家リン・グレアムからの至福のクリスマスプレゼント!心優しい無垢なヒロインと、愛を信じない富豪ヒーローが織りなす珠玉のシンデレラロマンスをお楽しみください。4人の個性豊かな子供たちが、まるで天使のようにふたりを導きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みどり
5
ヒーローは妹の遺児達を愛して育てようとする真面目で優しい男だけど、如何せん愛人の一人や二人男の甲斐性と言う父や祖父、浮気を繰り返す継母に囲まれて大きくなったせいで真実の愛など無いと信じ切っている頑固もの。結婚する前からセックスは愛人としますと契約書に書くわ、その癖レティが気になってきたので初夜は(合意だけど)決行するわでお前ー!!って感じでした(笑)レティが思慮深く、真っ直ぐな女性で良かったね。まさに大富豪の妻の心得(笑)お互いが「契約結婚の筈なのに一目見た時から愛してしまった…」状態なので割と平和な話。2021/02/17