内容説明
「開発途上国」に対する国際教育開発においては、“よりよい”水準を願い、価値判断を伴う教育という行為について、批判的であることが求められる。その正当性の根拠を、ポストコロニアリズムの位置性、ケイパビリティ概念、共生思想の検討を通して問い、他者への関与における倫理に求める。
◆日本比較教育学会 第29回日本比較教育学会平塚賞審査委員会特別賞 受賞
◆国際開発学会 2019年度国際開発学会奨励賞 受賞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
道聞千里
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図書館本。 教育と共生について学ぶため第4,5章を読む。以下メモ書き。 ・共生の原意について教育学、哲学、社会学それぞれから確認し、そこから「自己と他者の等価関係を生成しようとすること」と意味づけられてきた。 ・共生という言葉は目的であり過程2022/10/07
有智 麻耶
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国際教育開発(論)のフィールドを舞台に、〈われわれ〉と〈彼/彼女ら〉の関係を問い直す研究書。学生たちは、善意でカンボジアに行き、善意で学校を建てる。それが悪い行ないだとは言えない。だが、それでよいのか。何の権利があって、〈われわれ〉は〈彼/彼女ら〉に教育を提供しているのか。本書は、教育をしようとする者の手を止めさせるだけの効果がある。だが、躊躇いの先でしか教育は倫理的たりえない。また、本書は理論の立ち位置にも目を配る。理論が実現されるべきだということがあまりに自明視されすぎると、理論の抵抗性は失われる。2019/01/21
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