内容説明
江戸には誰も知り得ぬ「裏」がある――田沼の賂(まいない)の政事が横行する天明三年、駿河国田中藩の高瀬桜之助は、恩智留守居役の服部内記に浦会なる会合に誘われた。それは、かつて神君家康公が創った正義の闇組織だという。天下安定の名のもと、ある物をめぐる争奪戦に足を踏み入れた桜之助の命運は……非常さの汚泥のなか、真心と優しさで闘う武士の清新な生きざま!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陽
1
江戸留守居役、高瀬桜之助が主人公の活劇。田沼意次時代の御政道の中、世情の安寧を図る為の組織。今で言う、東京地検特捜部みたいな世情が傾いたら、その政権を斬る組織、裏会に入ることにより、かけがえのない仲間、田沼山城守と知り合い、また、主君、幼馴染の奥方の為、自らの家族の為、東奔西走する桜之助の一途な思いがある事件により、裏会と袂を分かつことにより、続編と続く。なかなか、面白い一冊。歴史好きなら楽しめる一冊ではないかと思う。2023/09/23
Mitsuhito Shiraha
0
浦会、即ちウラ会。ザ・ハングマンか、と思いきや健康的な剣士、血生臭さはない。リアルな時代文言に慣れていないので読むのに時間がかかったものの、読後感は爽やか。2024/08/04
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