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内容説明
ファンタジー作品の名手、刀根里衣が子どもたちに贈る希望のメッセージ
色を失った世界に立ちつくす少年が、この物語の主人公です。
静けさのなかで、少年は考えます。
ちっぽけな自分にも、何かできることはないだろうか……。
筆とパレットを手にした少年は、動物や植物に色をつけ、星や月を描いていきます。
そうして命を吹き込まれたいきものたちは、徐々に光を放ちはじめます。
わたしたちはいま、これまで経験したことのない日常を送っています。
そのようななか、やさしく前向きな気持ちにさせてくれる作品です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
165
真っ暗になってしまった世界はまるで今のコロナの時代を表しているかのように思いました。そんな暗い世界に一人の絵描きの少年が絵筆で光を灯していく物語。丁寧にだんだん色彩を増していく世界は穏やかで優しさに包まれています。気持ちが疲れた時はこんな絵本を開いて未来に希望をつないでいこう。2020/11/28
モリー
78
明るいパステルカラーの表紙絵とは裏腹に、真っ暗な場面からお話が始まります。とても意外でした。刀根里衣さんの絵本を一度でも手に取ったことのある方は特にそう感じると思います。2020年11月10日に出版されたこの絵本の1ページ目は今の世界を暗示しているのでしょう。「かなしいことがたくさんおきて」真っ暗になった世界に明かりを灯すのは、私たち一人一人です。そのことに気付いて、一人一人が明かりを灯し色を塗れば、真っ暗な世界は「にじいろのせかい」に変わるかもしれません。少なくとも私はそう信じたいです。2021/01/19
keroppi
73
悲しみに満ちたモノクロームの世界に、少年の絵筆で色がついてくる。みんなの絵筆で、色があふれてくる。希望の光をみんなで灯すんだ。虹色の光を。コロナで、やりきれない苦しみと悲しみで満ちている今、希望の光を感じさせてくれる。刀根里衣さんの優しく美しい絵が、安らぎを与えてくれる。#NetGalleyJP2020/09/26
とよぽん
56
絵かきの少年が真っ暗な世界に小さな光をともす。大地に咲く花たちに色をつけて。「こぼれた絵の具が、やみをあらいながしていく。」という一文が好き。真っ暗だった世界が、にじいろに輝き始めた。色遣いがとてもやさしい感じの、希望に向かっていこうとする素敵な絵本だった。2021/01/26
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
50
悲しみに溢れた暗い世界に、色をつけ始めた少年。ページを開く度に優しい色が増えていく。少しずつ色づいていく世界を見ていると、気持ちが穏やかになっていく。コロナでどんよりとしそうな世の中に、少しずつ希望の光が灯っていきますように。2022/01/03
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