夜景座生まれ

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夜景座生まれ

  • 著者名:最果タヒ【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 新潮社(2020/12発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103538110

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内容説明

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星が見えない都会。夜景なんて誰も見ていない。でも。本当に新しいことはいつだって「夜」から始まる。中原中也賞、現代詩花椿賞の受賞を経て、詩の映画化、詩の個展、詩と建築のコラボレーションなど、詩人という枠を超え、存在が加速し続ける最果タヒ。現代のその先を切り開く、運命の第8詩集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

235
「ぼくは、心がなくて、きみにはあるから、きみはぼくにそれをちょうだい。人類はそうやって、愛を発明しました」最初の詩「流れ星」から引き込まれます。果てしない魂の残響が僕の心に届きます。後半「死」という言葉が増えてきて、大丈夫か?と気になりますが、詩を書くことで自分を更新しているそうなので問題なしでしょう。星座のように、つながっていく言葉の広がりをとことん楽しめます。2021/02/17

ちぇけら

24
生まれて死ぬことを愛だというひとは、蝶が産まれるのを見たことがないのでしょうと、昨晩だれかと唇づけしたくちで気象予報士は言った、ごめんなさい、あなたに愛されないぼくがいるのに、愛がいまも世界に在るなんて許せるはずもなく、今日もまた星をなぞって新しい星座を作ります。愛されないならば、せめてあなたになりたいと、雨は産まれたばかりの蝶のようにひかった、愛は生でも死でもなくあなた自身だと、その事実にぼくは激しく感動する。あなたはぼくを愛さない、だから夕陽とともに燃えられる、そしてあなたは、世界は、夜になるのです。2021/11/24

水色系

23
最果タヒさんの詩との出会いは、4年前。本屋を歩いていて、『夜空はいつでも最高密度の青色だ』のジャケットを見た瞬間、夢遊病のようにレジに持っていっていたな。孤独が夜空に点滅している。「ブレーカーの詩」「ヨーグルトの詩」がよかった。あとがきがまたよくて、その孤独もまとめて全部抱きしめてくれてるような感じがする。最果タヒさん、ありがとう。2021/01/20

aloha0307

21
冒頭 星が見えない大都会 高層ビルの狭間 夜景なんて誰も見ていない...「本当にぼくは孤独だ」の”本当に”はだれに対して証明するのか❓ タヒさんの叙事詩は感覚で捉えなくてはね。解釈 しようとすると味わえなくなってしまう... タヒ という名前 うえに一本横棒つけると 死 という字になるね(何故か気がつきました) Or タヒはタヒチが由来かな❓2021/02/28

コンチャン

21
詩集というものを読むたびに思うことだけれど、言葉選びのセンスとか全体的な意味のぼんやりした感じとか、決して難しい言葉をつかっているわけではないのに、「絶対に自分では構成できない」と思わせてしまう何かがあって、この本からも例外なくその何かを感じることになってしまった。夜寝る前に少しずつ読んで読了。2021/01/23

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