内容説明
死者が殺人を予告? 十津川警部を翻弄する謎――火の国での殺人を予告する手紙が、東京警視庁に届いた。だが、差出人とみられる井上は、成城の自宅で死体となって発見された。3日後、阿蘇の雄大な裾野を走る急行「火の山」の車内で、不動産業者が殺される。そして再び、事件の続発を予告する電報が、警視庁へ。発信人は何と井上! 十津川警部を翻弄する奇怪犯罪とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
飛鳥栄司@がんサバイバー
13
既読の『オホーツク殺人ルート』の進化版。ストーリーの構成はオホーツクがまさるが、ミステリの出来としては数段上。序盤の阿蘇を描写した旅情的な文章にアリバイトリックを解く伏線がある。トリックも鉄ネタではあるが、マニアでなくてもある程度は解き明かすことができる作りになっている。捜査一課長宛に届く殺人予告にはほとんど手がかりがないものの、作者特有のハズレのない十津川警部の推測が、テンポを生んでいる。作者の作品群の中では本格度が比較的高い作品。2021/07/17
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
4
1990年 4月20日 初版。「勝手に列車祭」第120弾。文庫コレクション232冊目であった。西村先生の作品は2周はしているので、コレクションも2冊づつ増えることが多い。 この路線は乗ったことがあり、(九州横断特急であったが。)立野のスイッチバックが絡んでいるのかと思ったが、その話は別にあったので、どうなるんだろうと思いながら読みすすめていった。本線といえど単線なので、立野で入れ替えかと思ったのだが、波野という小さい駅での交換であった。お馴染みの時刻表トリックで十津川、亀井が現地におもむくという王道2016/08/25
ハロー
0
表紙のねーちゃん、宮沢りえ。2014/02/14
towerofthesun
0
西村京太郎作品では、大概男は女に騙されてアリバイ作りに加担させられたり容疑を被せられたりするが、それにしても本作はアレだった。2013/06/08
如月光子
0
売れない劇団