内容説明
わが恩師・西村計雄氏との、破天荒な人生大漫談! この世は、頓珍漢な会話に、味があるのです。桁外れに面白いエッセイ――恩師・西村計雄氏との、頓珍漢で桁外れな、超世間的大漫談! 世界的画家でありながら、気張らず威張らず、仙人のような生き方をする、80すぎの翁と、教え子の、ユーモアあふれる問答エッセイ。その破天荒な魅力を、敬愛の筆致で綴るとともに、自身のルーツも紹介。二人の「人生の達人」が交わす、会話の妙味に拍手喝采。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
不二雄
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学生時代に印象に残っている先生は、いるだろうか。この作品では、著者が早稲田中学在学中に師事した世界的画家、西村計雄氏との何ともコミカルな対談がエッセイとしてまとめられている。多感な時期に素晴らしい絵の先生と出会って、それが大人になってからも交流が続いているのは、とても素敵なことだろうな、と気持ちが温かくなった。そんな先生がふらっとパリに旅立って40年。「他人の絵は見ない」「活字は目に良くないから読まない」などエピソードに事欠かず、ただひたすら絵だけ描いてきた生きざまがページに映されるようでとてもよかった。2015/11/17