講談社文庫<br> ぼくの好色天使たち

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講談社文庫
ぼくの好色天使たち

  • 著者名:梶龍雄【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2020/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061835955

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内容説明

戦後の池袋闇市を舞台に、心やさしき「街の天使たち」の連続殺人を描く傑作ミステリー。愛すべき街の天使たちを殺したのは誰だ!? ――テツガクさん、アラクマさん、春頭さん、トラックさん、リクシ、弘道、そして愛すべき「街の天使たち」……。混沌とした昭和21年、池袋駅前の焼跡に建てられた、闇市マーケットの人間模様。天使の京子が、そして義子が殺された。続いて由美も襲われた……。3つの事件の共通点が、意外な犯人を指名する!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっぴ

9
本格、青春、昭和54年ハードカバー、昭和60年に文庫発売。書かれた時での読者=大人達にとっては通俗小説であったでしょう。終戦直後のバラックや闇市、天使達を生き生きと書いていて少しノスタルジアを感じさせます。知らないはずなのに懐かしい、これもこの本が青春小説だからでしょうか。。しかしこの本の真骨頂は本格である事。数々の殺人事件での不可思議な状況の考察(ここが素晴らしい)と人間関係から犯人を割り出していきます。本格であり青春小説でもある事で、今の僕の気分にはピッタリでした。2014/03/16

ふう

7
終戦直後の混沌とした池袋、ガッコー・マーケット内で起きる3つの事件。カジタツお得意の、”本格”を存分に味わえる青春小説。犯人だけは中盤過ぎでピンときたが(ただの勘)、何気なく散りばめられた伏線が回収され諸々の謎がシンプルに解かれていく様は見事に”本格”(動機はちと弱いかなと思うけど)。主人公の成長物語としての側面もあり、青空を見上げてポジティブな溜息をつくようなラストまで一気に読ませる。あぁ切にカジタツ再評価&全作品復刊希望!2016/01/18

センラ

4
怒濤の伏線回収。ミステリとして秀逸なだけでなく、終戦直後の混沌とした社会を、かなりのディテールで描いているように感じます。傑作『リア王密室に死す』を彷彿とさせる完成度。鮮烈な結末はあまりにまぶしく、強く心に響きました。2015/05/10

縛の場

2
見事なロジック。傑作。2012/02/08

kanamori

1
☆☆☆★2011/02/02

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