内容説明
すべての子どもたちへ……イノチって、おわらない 夢は、どこまでもつづいていく! 奇跡と感動の傑作ファンタジー、タマシイの結晶、イノチの奇跡――ぼくはネコのバケツ。イエナシビトのナガレさんに、ゴミ箱から拾われて助けられた。そして、聖夜のゴミ置き場で、こんどは、ぼくが人間の赤ちゃんを見つけたんだ。男の子の名は、アナン。何かに導かれるように、ナガレさんとアナンとぼくの、ふしぎな旅が始まった。イノチとタマシイのきらめきを描く、奇跡の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク@灯れ松明の火
90
額に白い星のあるキャラメル色のシマシマ子猫。ゴミ捨て場のフライドチキンのバケツの中、大雨に溺れかけていた子猫を救い上げたのは、イエナシビト・ナガレの大きな手。捻りも無く「バケツ」と名付けられた子猫とナガレは、同じゴミ捨て場で生まれたばかりの赤ん坊に出逢ってしまう。『アナン、』では、最初の第一部で酷い退場してしまう子猫・バケツ主人公にした『アナン、』子供向けヴァージョン。発端となったのは共著者・飯田譲治氏の元へ届いた「小学生の娘に、どうしても『アナン』の話を伝えたいという読者からのメール。子猫主人公だけに→2015/05/16
あつひめ
66
大人向けの「アナン」の子供向けがこの作品だそうだ。子供向けだからとても丁寧にそして嚙み砕き、場面が思い描きやすく書かれている。捨て猫、捨て子もうこの最初の時点で命と向き合う。様々な試練を乗り越えながら生きていく様子が、胸にじわじわしみてくる。天才とは特別な人ではない。残念なことに大人になるまでにその力を少しずつ失ってしまう…。その子の持って生まれた力と周りの人たちの助けが人を生かしていくのかもしれない。世の中には様々な苦難に出会うが、乗り越えていく時の涙もまたその人の心を清める役目を果たしているのかも。2015/09/27
マク
23
想像以上でした。 特に2章の森の町までの展開はお気に入り。 ナガレさんやデンパちゃんなどホームレス達の過去は軽く触れているが、詳しく描かれてない。『アナン、』では詳しく描かれているのかな? 『アナン、』も読んでみたい。2013/02/22
佳乃
21
児童書だけど、私は好きだな。猫のバケツ視点で話が進み、不思議な力を持っているアナン。「アナン」探してそっちをちゃんと読んでみたいな。2014/02/09
藤月はな(灯れ松明の火)
20
「アナン、」で登場した猫のバケツ視点のアナンの話。人間の抱える影を描きながらも根底にある不思議さや優しさをも浮き彫りにさせている「アナン、」と童話のようにユーモラスな設定で冷たい現実や絶望していた人間に対して「人間ってそんなに悪いモノじゃないじゃないか」と思ってしまうような祈りと希望を感じました。2012/03/29
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