二人がいた食卓

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二人がいた食卓

  • 著者名:遠藤彩見【著】
  • 価格 ¥1,562(本体¥1,420)
  • 講談社(2020/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065218747

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内容説明

良かれと思ったことが、押しつけがましさに。理想を追い求めるあまり、頑なになる。相手への気遣いが、裏目に出る。一番わかってほしい相手に限って自分の努力が伝わらない……。そんな夫婦関係の迷宮に迷いこんだ泉と旺介、きっかけはまさか、食の好みの違い……!
ドリア、生姜焼き、ハンバーグ、キッシュ……出てくる料理は、「食の検定」1級を持つ著者だからこそ表現できる、読むだけで美味しそうなものばかり。だからこそ、夫婦のすれ違いのきっかけとして、鋭く鮮やかな物悲しさを湛えています。
おいしさは恋で栄養は愛? 家族として、好きを越えた関係を築いていく覚悟を持てるのか。泉と旺介、二人の選択とは。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

200
おいしさは恋で栄養は愛?上手いこと言うなぁとページを捲る。あらあら、この二人は結婚するのが早すぎた感じがする。終始ざらざらした感覚が私を掴んで離さない。妻の思いはちょっと重いし、夫の行為もちょっと許せない。噛み合ってないのだ。食は大事。食は全てを司る。苦痛になっては本末転倒。夫婦はお互いがちょっとずつ歩み寄って(馴らされてともいうが)共に生きていくのだと思う。ほどほどがいいのだ。この二人はこの選択が正解だと思う。『食』の好みもかなり違う我が夫婦だが『好きを越えてきたのか?』(笑)2021/01/09

モルク

151
職場結婚の新婚夫婦。幸せ一杯の結婚生活…のはずが、食に対する価値観の違いから次第にきな臭いことになってくる。妻泉は料理上手で夫の健康にも気遣いカロリーや味付けを控えたり工夫している。夫旺介はお子ちゃまみたいなファミレス舌の持ち主。泉は仕事から帰ると一生懸命夫に喜んでもらうため手の込んだ料理を作る、夫は次第にそれが負担となり、心まで離れていく。あんまり頑張るとこれ見よがしというか、こんなに頑張っている私…が見えてしまうのだろう。それにしても、食の相性はとても大事なことだと思う。2021/06/01

sayuri

124
心がざわざわし、そのざわつきは頁を捲る毎に増長して行く。食がテーマでこんなにも不穏な作品は珍しい。旺介と泉は20代の夫婦。泉はコレステロール値が高い夫を気遣いヘルシーな食事作りに気持ちを注ぐが、かたや夫は偏食でファミレス舌。エスカレートして行く泉の料理とは対照的に徐々に心が冷えて行く旺介。この食事作りは夫の為なのか自己満足なのか、私には執着に感じホラーの様にすら思えて来る。旺介の気持ちも分からなくもないが、彼が取ったある行動には嫌悪感を抱いてしまう。たかが食、されど食、さじ加減を誤ると待っているのは破滅。2021/01/03

ゆみねこ

111
社内恋愛で結ばれた泉と旺介。夫の健康を気づかい食事を用意し続ける泉、旺介は泉の整える食事に馴染むことが出来ない。どんどんすれ違う二人を見ていると切なく苦しくなりました。この二人はお互いを良く理解しないうちに結婚してしまったのかも。2021/01/16

Kei

103
最近読んだ、料理なんて愛なんて、でも感じたけれど。食の格差広がっているのですね。食にこだわる人、全くこだわらない人。妙に高級志向になったりする必要はないが、旬のものを正しく頂くは、既にこだわる人なんでしょうね。単純に、言えよ、と。それも口に出せないから問題なんでしょうね。とっても不幸。主人公夫婦を取り巻く同僚たちがリアル。食卓、ジャンクでも幸せな時もあるのに。やっぱり不幸だわ。2021/04/13

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